2021年12月21日火曜日

シベリウス交響曲2番


  12日(日)は福岡市民オーケストラの定期演奏会だった。千早のなみきホールで。千早は再開発をしてから近代的な街になったけれども、なみきホールははじめて。

コロナ禍後のコンサートもはじめて。なので2年ぶり以上になるが、もはや前回がいつだったか、どこのオケだったのか思い出せない。

入口で体温測定と手指の消毒はあるけれども、それだけ。あ、演奏者へのプレゼント受付はなし。座席は空席をもうけず満席。感染者数等が低水準なればこそである。

演目は、①ベートーベン序曲「コリオラン」、②シューベルト「未完成」、③シベリウス交響曲2番。

席の指定はなし。着いたときにはすでにかなり埋まっていた。空席をさがして、ステージにむかって左手中央くらいに座った。ステージと客席がちかく感じた。いまクラリネットのパートだとか、シベリウスはファゴットが好きだったんだろうなとか思ったから。

ひさしぶりのコンサートだったこともあり、結びのシベリウス交響曲2番には感動した。どのような理由からの選曲だったのだろうか。

当時、フィンランド国民はロシアの圧政からの解放を願い、この曲にそのような思いを託したという。シベリウスじしんはそのような思いをスコアに書き込んではいないともいう。

が、長い長い冬をしのび、美しく解放的な北国の春を待つフィンランド国民の希望が表現されていることは間違いないだろう。映画『ドクトルジバゴ』ラストの解放のイメージを彷彿とさせる。

われわれも、コロナ禍からの解放への熱い願いを託した。

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