2012年2月20日月曜日

『ビギナーズ・クラシックス 平家物語』



 (雲仙・国見岳)

 ここのところ日曜の帰りが遅く
 きのうも大河ドラマ『平清盛』を見損ねました。

 いったいどうなっているのか?ふつうのドラマだと
 2回も見損ねると,筋がわからなくなります。

 そんな方にお奨めなのが
 『ビギナーズ・クラシックス 平家物語』(角川書店=編)。

 角川文庫1冊で,平家物語の全ストーリーを現代文で
 読みどころを古文と現代文の両方で味わえます。

 読みどころにはもちろん,梶原景季と佐々木高綱による
 宇治川の先陣争いを描いた「宇治川」や
 
 熊谷直実が息子ほどの平家の貴公子・敦盛を涙ながらに討つ
 「敦盛最期」なども含まれています。

 私のまわりにも梶原さん,佐々木さん,熊谷さんらが
 おられますが,このころからの名族なんですねぇ。

 これら読みどころは,中学校だったかで習ったわけですが
 こんな面白い話が学校で習うとなんであんなに退屈なのでしょう?

 京都に行くとよく嵯峨野にいくわけですが
 仲国が想夫恋を奏でる小督を発見する「小督」(渡月橋北に小督塚),

 怨念を超えた祇王と仏御前の友情物語である「祇王」(祇王寺),
 『滝口入道』の題材となった「横笛」(滝口寺)などのエピソードも。

 乱世にあっても美しく生きることの大切さをあらためて
 教えられます。

 みなさまもどうぞ。

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