2011年10月19日水曜日

 虫愛づる姫君 



 10月3日の記事で、蛇蔵&海野凪子さんによる
 「日本人なら知っておきたい日本文学」を紹介しました。

 知っておきたいとされるのは、ヤマトタケル、清少納言、紫式部
 藤原道長、安倍晴明、源頼光、管原孝標女、鴨長明、兼好など。

 せっかくだから何か読んでみようかな~と思いながら
 帰り道を歩いていたら、写真のバッタくんたちが登場。

 そうか!お薦めは『堤中納言物語』の
 「虫めづる姫君」か!

 といっても原文で読むのは大変なので、角川文庫のビギナーズ・
 クラシックス日本の古典シリーズ(阪口由美子さん編)の現代文で。

 これがめっぽうおもしろい。
 学校で習ったはずだけど、こんなおもしろい話だったかな?

 「蝶よ花よ」と育てられ~という表現がありますが
 ひょっとするとその語源は虫めづる姫君か?姫君いわく。

 「人々が、『蝶よ花よ』と誉めるこそ、考えが浅く奇妙なことです。
 人間というものは、誠実さがあり、物の実体を探し求めてこそ」。

 私が人生50年をかけていまだ悟りえぬ真実を
 その若さにして達観した姫君、端倪すべからざる能力に脱帽。

 かとおもうと、「鬼と女は人に姿が見えないのがよい」などと
 平安貴族の娘らしい意外と古風なお考えも。

 姫をとりまく侍女たちの口さがないおしゃべりも、いまふう。
 辣腕女社長の連ドラに出てくるOLのセリフとして立派に通用しそう。

 10月3日の記事でも、「気になる続きは二巻で!!」というすごい
 終わり方をするのに続かないという、すごい話だとは紹介しました。

 でも本体の『堤中納言物語』もそうとう。
 この物語にはなんと堤中納言さんが登場しません!?

 その理由については諸説あるようですが
 みなさもも謎解きに挑戦してみてください。 

 物語は短編物語集。編者は不詳。
 10編の短編物語および1編の断片からなっています。

 ラインナップはつぎのとおり。
 (タイトルだけでも魅力的。)

 「逢坂越えぬ権中納言」
 「花桜折る少将(中将)」
 「虫愛づる姫君」
 「このついで」
 「よしなしごと」
 「はなだの女ご(花々の女ご)」
 「はいずみ」
 「ほどほどの懸想」
 「貝合はせ」
 「思はぬ方にとまりする少将」
  未完断片

 秋の京都に行きたくなりました。
 そうだ!…
 

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