2011年10月24日月曜日

 フジバカマ



 フジバカマ(藤袴)は、キクの仲間
 秋の七草の1つ。

 かつては日本各地の河原などに群生していたそうですが
 今では環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されています。

 花言葉は「ためらい」
 「優しい思い出」。

 写真は京都嵯峨野にある天竜寺に
 咲いていたもの。

 天竜寺は、開基が足利尊氏、開山が夢窓疎石とされるも
 フジバカマは万葉の昔から日本人に親しまれてきました。

 少なくとも、源氏物語の第30帖のタイトルになっているので
 王朝の時代にはポピュラーだったはず。

 「藤袴」のタイトルは
 物語のなかで夕霧が詠んだ和歌から。

   同じ野の 露にやつるる 藤袴 
 
          あはれはかけよ かことばかりも

  (あなたと同じ野原で露にぬれてしおれている藤袴です。

    せめて、あはれだと同情の言葉をかけてやってください。)

 当然、玉鬘はソデにします。
 こんなメメしい口説き文句ではねぇ。

 ま、この種の男のメメしさは、王朝時代からモテキまで
 絶滅することなく連綿とつづいてきたことは確かなようです。
 

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