フジバカマ(藤袴)は、キクの仲間
秋の七草の1つ。
かつては日本各地の河原などに群生していたそうですが
今では環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されています。
花言葉は「ためらい」
「優しい思い出」。
写真は京都嵯峨野にある天竜寺に
咲いていたもの。
天竜寺は、開基が足利尊氏、開山が夢窓疎石とされるも
フジバカマは万葉の昔から日本人に親しまれてきました。
少なくとも、源氏物語の第30帖のタイトルになっているので
王朝の時代にはポピュラーだったはず。
「藤袴」のタイトルは
物語のなかで夕霧が詠んだ和歌から。
同じ野の 露にやつるる 藤袴
あはれはかけよ かことばかりも
(あなたと同じ野原で露にぬれてしおれている藤袴です。
せめて、あはれだと同情の言葉をかけてやってください。)
当然、玉鬘はソデにします。
こんなメメしい口説き文句ではねぇ。
ま、この種の男のメメしさは、王朝時代からモテキまで
絶滅することなく連綿とつづいてきたことは確かなようです。
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