2023年3月23日木曜日
岩沼@おくのほそ道
2023年3月22日水曜日
笠島@おくのほそ道
芭蕉一行は、飯塚温泉から、桑折駅に出て、伊達の大木戸を通過した。桑折駅は、いったん福島駅に戻り、東北本線で北上し3つ目の駅である。
伊達の大木戸は隣の藤田駅の先。国見町文化財センターあつかし歴史館あたり。いまは4号線が走っていて、むかしの大木戸の雰囲気はない(江戸時代の雰囲気を知っているわけではないけれども)。ここから先は宮城県である。
さらに鐙摺・白石の城を過ぎ、笠島の郡に入る。地理的にも実際の行程的にも岩沼が先であるが、ここでも前後のつながりから、芭蕉は笠島のことを先に書いている。
笠島は、芭蕉が心を寄せる中将・藤原実方ゆかりの地だ。実方は清少納言ともつきあいのあった風流貴公子。宮中で喧嘩をしてしまい、天皇から「陸奥の歌枕見てまいれ」と陸奥守に左遷された。陸奥だから右遷だろうか。
笠島には道祖神の社がある(2枚目の写真)。道祖神は旅の神である。実方はその社前を乗馬のまま通りすぎようとしたため、神の怒りにふれ、客死したとされる。こんかい訪ねたときは、大学生たちが映画を撮っていた。
道祖神の社から北にすこし行くと、実方の墓がある(3枚目の写真)。実方は在原業平にも比せられる貴族だが墓は質素だ。
これまた芭蕉が敬愛する西行も墓参りをしている。詠んだ歌はこれ。
朽ちもせぬその名ばかりをとどめ置きて枯野の薄かたみにぞ見る
かたみの薄はいまもあるが、当時のものではないだろう(行けばわかる)。
ところが、芭蕉はじっさいには道祖神の社にも、実方の墓にも参っていない。遠くからながめただけである(1枚目の写真)。五月雨に道いと悪しかったことが理由である。疲れていたのか、完全(予定調和)になることをきらったのか。
笠島はいづこ五月のぬかり道
2023年3月16日木曜日
飯塚温泉@おくのほそ道
このあたり、九州人には土地鑑がないだろうから、やはり地図を参照しながら進むことにしよう。 https://www.google.com/maps/place/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%B8%82/@37.8277075,140.4424568,16z/data=!4m6!3m5!1s0x5f8a8ed12a3a4dd9:0xc064d0fc14fe346!8m2!3d37.7607991!4d140.4747855!16zL20vMGdxa3g
地図を開いてもらうと、左下のほうに瑠璃光山・医王寺がある。ここが出発点である。このあたりから北に、佐藤庄司(基治)の居城跡を望むことができる。1枚目の写真の左側の小山である。山の名は館山(丸山)、あるいは、大鳥城跡ともいう。いまは館ノ山公園として整備されている。
そこから飯坂温泉へむかう。一般的には医王寺前駅に戻って鉄道を利用するのだろうが、グーグルさんで検索して、歩いてもいけると判断した。寺の横の細い道をおり、果樹園のなかをとおりと5号線にでた。そして花桃の公園、花水坂駅をとおり、飯坂温泉駅に着いた。
ここまで読んできて、飯塚というのは飯坂の誤植ではないかと思ったかたもあるだろう。しかし、おくのほそ道では、たしかに飯塚と表記されている。むかしは飯塚と呼ばれていたのであろう。
飯坂駅横に芭蕉像がたっている(2枚目の写真)。文人画などでじいさんぽく描かれることの多い芭蕉であるが、この像はとても凜々しい。1日40キロも歩いた健脚の芭蕉としては、こちらの像のイメージのほうが似つかわしい。
芭蕉像の後ろは摺上川が流れていて、ここは十綱の渡しと呼ばれ、現在は十綱橋が架かっている。むかし十本の藤蔓で編んだ吊り橋が架けられていた。頼朝群が奥州追討に迫ってきた際、佐藤庄司はその橋を自ら切り落として迎え撃ったという。
飯塚温泉街は、歴史・規模とも日本を代表する名泉の一つとされる。温泉宿が林立し、温泉街がつづく。なかに共同浴場がいくつかあり、3枚目の写真はその一つ、鯖湖湯である。湯涌のモニュメントがユニーク。写真ではよく分からないが、この日は寒風が吹いていたので湯冷めを心配して、入湯は断念した。
飯坂温泉観光協会としては頭の痛い問題だろうが、おくのほそ道で、飯塚温泉は悪役にしたてられている。おくのほそ道は単なる紀行文ではない。山あり谷ありのドラマとして書かれている。飯塚温泉は仙台・伊達藩に入る直前に位置していることから、伊達藩入りをひとつの山(盛り上がり)にするために、飯塚温泉はそのひきたて役として谷にされたようだ。
登山をしなくとも、山と名のつくものならなんでも登りたいので、もちろん先ほどの館ノ山に登った。温泉街を西へ行く。
芭蕉の時代、麓に大手の跡などがあったようだが、いまは見当たらない。それでも二の砦跡、一の砦跡を経て、山頂にいたる。山頂は開けており、展望所からは吾妻山をはじめ福島の山々が白く輝いていた。
2023年3月15日水曜日
医王寺@おくのほそ道
陸奥のしのぶもぢずり誰ゆえに乱れそめにしわれならなくに
2023年3月14日火曜日
磐梯山、墨絵の世界
翌日はやはり天気予報がA判定だった磐梯山へ。米沢から福島、郡山、猪苗代へ。猪苗代駅が近づくと、左手に猪苗代湖、右手に磐梯山がそびえている。美しい円錐形である。
磐梯山は独特のかたちをしている。南側と北側ではまったく違う形である。明治時代に水蒸気爆発し、北側が山体崩壊してしまったから。
いわば富士山の北側部分が崩壊してしまったようなかたちだ。おかげで、いまでは北側に湖沼が点在する美しい風景が広がる。
この日の登山口は裏磐梯スキー場。リフト2つを乗り継いでゲレンデトップへ。数組の登山者が先行している。
天気予報はA判定だったが、前日とうってかわって終日曇天。墨絵の世界だった。ま、雪や風がないだけで、よしとしよう。
シラビソの樹林帯をしばらく歩くと、銅沼にでる(1枚目の写真)。夏場は沼だが、いまは雪が覆っていて、水面上を歩ける。正面は磐梯山の北壁である。
※夏はこんなかんじ。
https://www.google.com/maps/@37.6198056,140.069132,3a,75y,278.23h,95.23t/data=!3m8!1e1!3m6!1sAF1QipP4Xf4rpgeYwL_rpU750HR74F6UksYeEUvjnmM7!2e10!3e11!6shttps:%2F%2Flh5.googleusercontent.com%2Fp%2FAF1QipP4Xf4rpgeYwL_rpU750HR74F6UksYeEUvjnmM7%3Dw203-h100-k-no-pi0.22409566-ya227.21283-ro32.728867-fo100!7i5376!8i2688
正面の斜面をよくみると噴煙がでている。火山性のガスである。磐梯山はいまも生きて活動しているのである。ここらあたりは爆裂火口の中心部でもある。
爆裂火口の斜面を登る。南に向いて9時の方向。ワカンをアイゼンに履き替えて急坂をはいあがる。もうダメだと思うころ、お鉢の稜線にでる。
振り返ると、裏磐梯方面の展望がひらける(2枚目の写真)。桧原湖が美しい。よくみると、氷の湖面に穴をあけてワカサギ釣を楽しんでいる人たちが見える。
稜線をしばらく行くと、前方に天狗峰(右手)と山頂(左手)がそびえている(3枚目の写真)。まだだいぶ距離がある。天狗峰は爆裂火口の一部である。
写真では山頂がみえているが、ときどきガスがかかる。あと2度の登りと最後の急登を登ると山頂だ。やはりガスガスだ。ときおり猪苗代湖の一部が姿をあらわす。
帰りは櫛が峰をみながら急坂をおりていく(4名目の写真)。きょうも無事に登れた。そして無事に帰還することができた。それを許してくれたすべてのことに感謝・感謝。
2023年3月13日月曜日
スノウモンスターに会いに
報告がおそくなったけれども、スノウモンスターにあってきた。
スノウモンスターといえば蔵王が有名。だけど、蔵王はこの日、天気予報が悪かった。そこで、天気予報がよかった西吾妻山に登った。
知らない人が多いだろう。やはり日本百名山。福島から米沢にまたがり、福島側は東吾妻、米沢側は西吾妻。西吾妻はさみだれを集めてはやい最上川の源流である。
宿泊していた山形駅前のホテルからJR在来線で米沢をめざす。小一時間。駅前からバス。
米沢といえば、NHK大河「天地人」で妻夫木聡演ずる直江兼続が主君・上杉景勝とともに転封された地だ。バスは途中、上杉神社のまえを通る。
やはり小一時間ほどで天元台のスキー場に着いた。そこからはロープウェイだが、スノウボーダーたちが長蛇の列。やはり小一時間ほど待たされた。ロープウエイからはカモシカが見えた。
ロープウエイをおりると、そこはもうゲレンデ。スキーヤーやスノウボーダーたちが歓喜している。そのなかをザックをかつぎ、リフト3つを乗り継いでゲレンデトップへ。
数組の登山者がスノウシューをはいて足もとを整えている。ぼくはワカンというカンジキのようなもの。スノウシューをはいている人が7割くらいだったか。つぼ足(登山靴だけ)の人も何人かいた。
降雪直後はともかく、しばらく雪が降っていなかったらしい。トレースはしっかりしていた。
そこからひと登りで、中大巓(なかだいてん)の肩にでる(1枚目の写真)。スノウモンスターの絶景がひらける。右手は米沢盆地だ。
南側の西吾妻山頂をめざす。といっても急な斜面や雪壁はない。なだらかな丸山を2つほど登れば山頂だ(2枚目の写真)。スノウモンスターたちの間をぬうように登っていく(3枚目の写真)。
晴れていたので爽快な雪山が堪能できた。
2023年3月1日水曜日
「『罪と罰』を読まない」を読みたい
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ご無沙汰しております。富永です。
ブログを書くのを3か月ほどサボりました。
しばらく書かないと、誰に期待されているわけでもないのに勝手にハードルが上がります。
「どーん、と面白いブログを書かなければ」などと考えているうちに、早いもので、もう2月が終わりました。
先日、敬愛する先輩弁護士と出張に行ったときのこと。
「『罪と罰』を読まない」というタイトルの本をおすすめされました。
ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことのない作家4人が、断片的な情報を手がかりに、内容を勝手に想像して、未読座談会をする、という奇妙な本です。
私の大好きな三浦しをんさんも登場されるので、それはぜひ読みたいとさっそく購入しました。
そこからもう1か月。
いかん、まだ手にもとれていない。
もうこのまま
「『罪と罰』を読まない」を読まない
とかをタイトルにして、ブログ書いてやろうかなと思い始めたところでしたが、昨日からようやく読み始めました。
当面の楽しみです。
富永



















