竹林寺からは坂本龍馬記念館へ。JR高知駅・はりまや橋~牧野植物園・竹林寺~桂浜・坂本龍馬記念館を結ぶ便利なバスで。竹林寺のある五台山からは北へ向かえばはりまや橋・JR高知駅、南へ向かえば桂浜・坂本龍馬記念館である。
高知は2度目の訪問。初回は1986年(昭和61年)の事務所研修旅行で。弁護士一年目で、メンバーも4人だった。もちろん司馬遼太郎の『龍馬がゆく』(文春文庫・全8巻)を読んでいた。なお、福山雅治のNHK大河「龍馬伝」は2010年放送だから、4年後のことである。
坂本龍馬は、度量が大きく先見性があり、幕末、西郷隆盛らと交流して、①薩長同盟成立の立役者、②大政奉還の提言、③明治政府の国家構想の柱となった「船中八策」の提言などを行い、明治維新を先導したが、維新を目前にして京都近江屋で暗殺された。
坂本龍馬記念館(1991年開館。以前来たときはなかった。)では、このような坂本龍馬観がわかりやすく解説されていた。最近は、このような龍馬観は修正を迫られているようだ。歴史研究が進み、昔の偉人の値が下がり、悪評高かった人の再評価されると、昔ながらの歴史観をもつ人間は戸惑ってしまう。
龍馬像はいまもかわらず巨大なままたっていた。しばし共に日本の未来へ思いを馳せてみた。
ちょっと戸惑ったのは、龍馬像が桂浜にたっていなかったことだ。実際には浜から入った松林のなかにあった。記憶では浜に立っていたのに。これは前回の訪問後、テレビ番組などで、龍馬像と桂浜がセットで放映されているのをみて、記憶のほうが修正されたからだろう。
桂浜は、龍馬記念館から10分ほど坂をおりたところにある。浜から西側を望む。突き出た岬に松がはえていてよい。だが逆光である。東側を望めば順光なのだが、港湾施設が写り込んでしまう。桂浜には朝来たほうがよい。
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