(山門)
(本堂)
(本堂天井)
(お不動さま)
(大師堂)
(多宝塔)
(お遍路さん@洋風)
阿南市からは徳島市を経て眉山を左手にみながら北へむかう。佐古駅で西へ行く徳島線をわける。われわれは高徳線で香川・髙松方面へむかい、大河・吉野川をわたる。吉野川は板東太郎の利根川、筑紫次郎の筑後川、四国三郎の吉野川といい、三兄弟の末っ子だ。
吉野川をわたると、北側正面に讃岐山脈が屏風のように連なっている。むかしは湿地だったのか、レンコン畑が広がっている。この季節、めずらしい野鳥が渡ってくるのだろう、望遠レンズをかかえた人たちが集結しているのが車窓からみえる。自然が豊かだ。
池谷駅で鳴門方面へむかう鳴門線を東にわける。きのう行った大塚国際美術館は、そちらの方向だ。もういちど行きたい。
きようはこのまま高徳線を西へ向かう。つぎの駅が板東だ。やや寂れた感のある駅前をさらに北上する。15分ほどできょうの第2の目的地である霊山寺だ。
霊山寺は四国お遍路の第一番の札所でスタート地点である。言わずと知れた四国お遍路は、四国中に点在する88カ所の弘法大師・空海ゆかりの仏教寺院を経巡る巡礼の旅である。全部めぐると88の煩悩がとりはらわれ、88のご利益があるという。ありがたや。
弘法大師は42歳のときに全部を旅したという。ぼくのばあい全部めぐるのは老後の楽しみにとっておいて、きょうはさわりの第1と第2にだけ参拝する。すくなくとも2つの煩悩がとりはらわれ、2つのご利益があることだろう。
霊山寺は1300年前に聖武天皇の勅願で行基が開いたという古刹。なぜ第1番札所なのか。それは弘法大師が密教の阿字五転(発心・修行・菩提・涅槃・利他)の法則にしたがって、四国の北東の角のこの場所を発心点=出発点としたためという。
山門を入ると正面奥が本堂。お遍路姿の人たちが般若心経をとなえている。♪観自在菩薩・・色即是空・・。般若心経が大乗仏教の経典で利他の心を説いていることは最近このブログでも紹介した。
お世話係のおばちゃんに訊くと本尊は撮影禁止らしいが、本堂外観や天井は撮影OKらしい。天井は灯籠が並び、なかなかバエる。
本堂左手にはお不動さまがメラメラされていた。さらにその手前には多宝塔が、右手には大師堂が。それぞれお参りする。煩悩がなくなりますように。ウクライナに平和が訪れますように。
大師堂の奥に納経所がある。お遍路は納経所でご朱印をいただくことになっている。玄関では、青い目のお遍路さんが出迎えてくれる。SNSに投稿したら、目が空色なんやとのコメント。色即是空だから、空色でよいのだ。またウクライナの空に向かって平和を祈っている姿だとのコメントも。まさしくそうだ。
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