2022年11月1日火曜日

くじゅう黒岳原生林散策(2)

 



 男池から先、黒岳の麓に原生林が広がっている。縄文時代には日本じゅうに原生林が広がっていただろう。その後、人間が伐採したり、植林を繰り返したりして、里山はスギやヒノキだらけになってしまった。自然林・原生林はこんなに美しいのに。

数十メートルほどのところにケヤキの巨樹・古木がある。5人で手をつないで囲えるかどうか。樹齢450年という。右半分は岩を抱え込んでしまっている。

そこから数メートルのところに、やはり岩を抱え込んだオヒョウの木がある。飛行石をつかんだラピュタのよう。いまにも飛んでいきそうだ。

30分でかくし水、清らかな水流だ。むかしはこの手前に放牧の牛が出入りできない柵があった。近年の水害で流されてしまった。

さらに30分でソババッケ。由来はソバ畑。むかしはここにソバ畑があったらしい。領主の目の届かないところで隠れて栽培していたのかもしれない。

さらに10分ほどで苔むした古木の森。数百年単位で生きてきた。古木が広がっている。わずか数十年しか生きられない人間はちっぽけだ。

ブナの高木を振り仰ぐと、樹の中心から放射状に紅葉がはじまっている。美しい。芯から癒される。

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