2011年8月10日水曜日

 お盆が近づけば



 お客さんと雑談をしていて
 何月ころが忙しいですか?とか訊かれます。

 よく2月と8月がヒマだとか
 月末、年度末が忙しいだとかいわれるアレです。

 弁護士の場合、お客さんの都合というより
 裁判所の都合に左右されます。

 年度末は裁判官の異動時期なので
 裁判期日の件数が減り、割と自由な時間ができます。

 夏も裁判官が交代で夏休みをとるので
 期日が減り、その分自由な時間がとれます。

 あとやはり感じるのは、お盆の前後に
 相続、遺産分割、遺言がらみの相談や依頼が増えます。

 先祖に想いをいたすとき
 ついでに祖父母の言葉や財産を思い出すのでしょうか?

 日本では戦後憲法14条の平等原則により
 遺産分割も兄弟姉妹間で平等に分割するのが原則になりました。

 でもやはり、長男が全部相続するという意識の強い家や地域もあり
 また親のめんどうを見た人、見なかった人の意識の違いなども。

 貰いすぎを調整する特別受益や遺産への貢献を評価する寄与分
 といった微調整制度はあります。

 それでもやはり人間ですから
 人のことは過小に、自分のことは過大に評価しがちです。

 そこのところを
 うまいこと調整するのが裁判所や弁護士の仕事です。

 ことしも立秋(8日)を過ぎて、お盆が近づいても
 まだまだ暑い日々が続いていますが、ご自愛ください。
 

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