2011年8月19日金曜日

 「ファントム・ピークス」



 きのう、北海道の開拓時代にヒグマが人々をつぎつぎと襲った
 話がなまなましく放送されていました。

 北海道の知床半島のつけ根にそびえる
 羅臼岳と斜里岳に登ったときのこと。

 わが山登り仲間の「いきものがかり」であるI君が
 知床のヒグマの生態について、やたら熱く語ってくれました。

 北海道には2000~3000頭が生息していて
 なかでも知床は生息密度が高い。

 いわば筑紫地区にヒグマが数十頭も
 うろうろしているような感じ…。

 知らなければそれまでですが、このように熱く語られると
 いつ遭遇してもおかしくないという気がしてきます。
 
 九州にはすでにクマが絶滅したとされているのですが
 中部山岳地帯より北では本州でもツキノワクマが出没します。

 乗鞍岳で人が襲われたはなしなどは
 記憶にあたらしいところです。

 ですから、山をむかうときは
 クマに出会わないよう祈りながら登ります。

 さて北林一光さんの「ファントム・ピークス」(角川文庫)
 「宮部みゆき氏絶賛!」のオビに惹かれて読みました。

 舞台は常念岳の麓
 人が次々と行方不明になります。

 犯人は野獣かファントムか?
 手に汗にぎる展開です。

 こわくて山に登れなくなってもいい方は
 どうぞご一読を。
 

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