ブレイクの詩の題は「無垢の予兆(Auguries of Innocence)」。全132行からなる。岩波文庫・松島正一編に紹介されているのは、その最初の4行。
To see a World in a Grain of sand
And a Heaven in a Wild Flower,
Hold Infinity in the palm of your hand
And Eternity in an hour.
一粒の砂にも世界を
一輪の野の花にも天国を見,
掌のうちに無限を
一時のうちに永遠をつかめ。
山歩きをする者としては、やはり2行目に惹かれる。
この4行が「無垢の予兆」の初めであるとともに全体の要約でもある。
「一」と「全」の同時把握が求められている。「一」と「全」は一粒の砂と世界、一輪の花と天国、掌と無限、一時と永遠。詩の構成もそうかな。
実はこの考えはブレイクの独創ではなく、日本にも古くからある。
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