浄土山の山頂から南側を望むと、立山カルデラが望めるはず。だが、この日はどこまでも雲海がひろがっていた。
雲海の左手奥には薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳が雲上に浮かんでいる。この夏に水晶・鷲羽を縦走しながらながめた山々だ。右手奥には白山が見えている。
さらに東に目を転じると、槍ヶ岳が独特の姿を見せている。大キレットをはさんで、その右手には雲間に穗高連峰が連なっていた。北穂、奥穂、ジャンダルム、西穂。台風一過の絶景である。
槍ヶ岳の手前左側にみえる、なだらかで大きな山は野口五郎岳。今夏登った裏銀座のセンターである。稜線を右手にたどると、水晶岳の稜線だ。
絶景を堪能して、浄土山をくだった。くだりは、つるべ落としの夕陽との駆けっこになった。室堂平までおりたところで、ちょうど西方の雲海のなかに日が没していった。雲海を黄金色に染めて、西方浄土を思わせた。
この日は室堂山荘泊まり。バスターミナルからほどちかく、お風呂にも入れる。山小屋のような、旅館のような宿だ。
室堂の宿は夏にコロナの影響で休業したところもある。臨時休業を心配したが、だいじょうぶだった。食堂のテーブルにはアクリル板がたてられ、感染症対策もばっちり。
さぁはやく寝て、あすにそなえよう。
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