(室堂から立山)
(浄土山)
(浄土山から劔岳)
(浄土山から雄山)
松本空港から森弁護士の故郷である信濃大町へ向かった。車窓には安曇野の実り、美味しそうなシャインマスカット、サンふじ、蕎麦などの光景がひろがっていた。松本市内の御菓子屋では信州産の栗菓子、道の駅では信州産の松茸、食事処では信州産のサケにもお目にかかれるはずだ。
信濃大町がちかづくと右手に爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳、左手に蓮華岳・針木岳の大パノラマ・・が広がっているはずだが、残念ながらガスがかかっている。森弁護士の母校の校歌にはこれら3000m峰が3つも登場するらしい。なんという贅沢。
大町の西部、谷間に立山黒部アルペンルートの東側の玄関である扇沢がある。扇沢は台風15号の影響かガスに覆われていた。山のうえのほうはどうだろう。
扇沢からまずは関電バスで黒部ダムをめざす。後立山の山脈を貫通して長野県から富山県へぬける。途中、黒部の太陽で有名な破砕帯を通過する。小学校の教科書に載っていたが、いまは載っていないようだ。
黒部ダムもガスガス。さらにケーブルカーで黒部平、ロープウェイで大観望、トロリーバスで室堂をめざす。バスのなかで、立山雄山の直下を通過する。
室堂に着くと、なんと晴れていた。紅葉にはややはやいが、草紅葉はそろそろはじまっている。すばらしい絶景だ。神々しく宗教的な雰囲気がただよう。昔の人々がここに仏や浄土をみたこともうなずける。
初日は立山三山の一つ浄土山(2831m)へ登る。信濃大町から交通機関で一挙に数千メートルの高度をあがってきたので、高山病(酸欠)にならないよう注意しながら登る。
ひと登り、ふたのぼりで浄土山だ。山頂からは劔岳や立山雄山を望むことができた。やがて日が傾き、ガスが湧いてきた。
同行者の一人が「虹だ!」と叫んだ。よく見ると、ブロッケン現象である。日本では御来迎と呼ばれた。光背を背にした仏様がお迎えに来たようすだからだ。よりにもよって浄土の山でご来迎。感激。これ以上ない、すばらしい体験だった。
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