立山雄山を下山した後は、みくりが池温泉に入浴した。立山は、一方で浄土や仏に、他方で地獄にもみたてられている。劔岳は針山地獄、室堂北西の谷は地獄谷という具合である。
地獄谷の風景は雲仙や別府のよう。火山地帯で、いまなお硫黄酸化物が噴出し、温泉が湧出している。みくりが池温泉はこれを引いている。当然硫黄泉であり、疲れがよくとれる。日本一高所にある天然温泉でもある。
入浴後、みくりが池温泉の傍におりた。池の面、右手にきのう登った浄土山、左手にきょう登った雄山が美しく映じていた。ここから見ると簡単に登れそうに思えるのだが。
室堂の散策路には草もみじが赤くなっていた。登山ではない、観光客も多くにぎわっていた。インバウンド客はまだなので、それでも盛時の5割くらいだろうか。
膝に違和感を訴えるメンバーがいたので、翌日予定していた別山登山は中止。安曇野・松本市内観光に切り替えることにした。
帰りの立山黒部アルペンルートはよく晴れていた。同ルートはいろんな乗り物が体験できる。室堂からトロリーバスで大観望へ。大観望からロープウェイで黒部平へ。黒部平の展望台から雄山を振り返ると、青空に映えて、雄山が見送ってくれた。
黒部平からはケーブルカーで黒部湖へ。黒部ダムから放水の様子を観察すると、放水の向こうに虹がかかっていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿