戸籍を調べたら実は相続人が他にもいた、なんてことはよくある話で・・・。
とある相続のご相談。亡くなった方の子どもが、自宅の名義を移そうとすると、他にも相続人がいることが発覚。
なんとかならんだろうか、ということで弁護士に相談に来られました。
お手紙を出すも、連絡なし。
まあ、お相手にとっては、寝耳に水の相続の話。
弁護士の名をかたる詐欺なんてのもあるでしょうから、連絡がないなんてこともよくある話で。
仕方がないので、遺産分割の調停をすることに。
お相手は、調停期日も不出頭。
とりあえず、お相手に相続分はお支払いして、自宅はこちらの名義にする、という内容(代償分割)で、調停に代わる審判をしてもらいました。
ところが、その審判の送達ができません。
今度は、裁判所から、なんとかならんだろうかと相談がきました。
仕方がないので、敵情視察(お相手の居住調査)に行くことに。
送達場所の調査、というと、裁判をすることを悟られて引っ越されないように、住居の外から、ガスや水道のメーターをみて居住の有無を確認したりするのが一般的です。
ただ、今回は、相続分をお支払いしますよ、という話。
お相手にとっては棚からぼたもち。こちらからすれば、いわばオレオレ寄付。
普通に訪問してきました。
結局、居住の有無は不明。
公示送達(裁判所入口の掲示板に貼りだして送達したことにすること)になりそうです。
相続で、自宅の名義ひとつ変えるのもけっこう大変。
お早めにご相談されることをおすすめします。
富永
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