若い人が知らない事実ランキングという番組をやっていた。シートベルトをしていない時代があったとか、携帯電話が1円で買える時代があったとかで若い人たちが驚いていた。
ランキングの1番は、1回の料金で同じ映画を何度も観ることができる時代があったこと。たしかに、いまのように総入替制ではなかった。
授業時間のあいま、映画館に入る。時間の制約のため、映画の後半から見始めて、次の回の前半を見て、全部見たところで終わり。なんてことがよくあった。それはそれで伏線の回収の仕方がよく分かったりした。
なので、アナグマ三兄弟とタイトルをかかげつつ、若い人たちは「団子三兄弟」を知っているかなぁと不安になる。『アナと雪の女王』にひっかけたほうがよかっただろうか。
日曜、四王寺山を散策していたら、アナグマ三兄弟に出会うことができた。三匹でじゃれて団子になっている。人が接近しても逃げようとしない。ときどき巣穴と思われるところへ、みなで入っていく。まさに同じ穴のムジナ。
ムジナといえば、ラフカディオハーンの『怪談』、それも英文解釈の副読本にでていたものを思い出す。これまたいまどきの若い人には読書経験がないだろう。
宮崎県の山奥、大崩山の山麓でしか出会ったことがなかったので、太宰府で出会えるとは思っていなかった。驚き。しかしウィキで検索してみると、アナグマは里山にいるものらしい。
里山に野生動物が戻ってきている。先日は篠栗の里山で鹿に出会った。江戸時代の人々と野生動物の間の距離感にどんどんちかづいていっているのではあるまいか。そのうち、孫から「おじいちゃん、アナグマなんて、そんなに珍しくないよ。」と言われるようになるかもしれない。
四王寺山の山中でもネムの花が咲いていた。花言葉は歓喜、胸のときめき。しかしきょうは月曜日。眠い。
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