戒壇院の菩提樹の花。花言葉は夫婦愛、結婚。
♪Am Brunnen vor dem Tore
Da steht ein Lindenbaum~
さて最近の交通事故の損害保険には弁護士特約(弁特)がついている。交通事故が発生したとき、損害賠償を請求したり、されたりする際の弁護士費用も保険会社がみてくれる。
弁護士費用は、着手金と報酬に分かれ、弁護士に交渉を頼めば、最初と最後に11万円、合計22万円はかかることになる。個人でこれを負担するとなると、賠償額が50万円以下の事件などはなかなか頼みにくい。それがかっての状況だった。いまはこの問題はほぼ解消された。
利用者側からすればこのように便利になった。が、弁護士側からすると価格交渉権を損保会社側に握られ、安く使われていることも否めない。それだけならよいのだけれども、保険会社が説得に失敗した難しい事件をやらざるをえないことも多い。
事件は勝ち筋と負け筋とその中間に分かれる。勝ち筋は7割くらい勝ちそうという事件、負け筋は7割くらい負けそうという事件、その中間は勝ち負け5分5分という事件である。
一般の事件の場合、勝ち筋の事件は進んでお引き受けする。しかし、負け筋の事件はお断りすることが多い。勝ち負け5分5分の事件は、それを承知で依頼をしていただくことになる。負け筋の事件において、弁護士費用の負担を考慮すると、あきらめる方向に作用することになる。
ところが、弁特となると、負けても自分の腹は痛まないので、負け筋でもやってくれと言われることが多い。これはなかなかツライ。裁判所にでかけていくと、いきなり裁判官から説教されたりする。
交通事故事案は、他の事件と異なり、類型化が進んでいる。裁判を起こさずとも、結論はほぼ予測できる。それなのに、なぜ無理筋で裁判を起こしたのだ?と、お叱りを受けるのである。ですよね。わかっちゃいるんですが。
・・・と、まぁ、弁特事件には気の進まぬことが多いのであるが、この間、予期せぬご褒美があった。しかも2件続けて。
1件目。子どもさんを後部座席に乗せていたところ、追突事故に遭ったという事案。物損と人損。車の修理代と治療費・慰謝料・休業損害である。一般には、弁護士費用は1件分である。子どもさんの分は別だから2倍です、などと顧客様に言えるわけがない。
ところが、弁特の規約によると、子どもの件も1件としてカウントされる。なので、2件分の費用をちょうだいすることができた。しかも、損保会社からそのように教示された。予期していなかっただけに有難い出来事だった。
2件目。そう思っていたら、別のかたの事故のうち、自動車の名義が違うと言われた。たしかに、人損被害は依頼人のものだが、運転していた自動車の名義は子どものものだった。この件も2件分の費用をいただけることになった。ありがたいことだ。
ものごとには必ず良い面と悪い面がある。悪い面があれば良い面もあるものだ。人生をハッピーに生きるには、できるだけ良い面に注目して生きていくことだ。いつも顧客様にアドバイスしていることだ。自分にもあらためて言い聞かせよう。
♪Und seine Zweige rauschen
Als riefen sie mir zu
Komm her zu mir,Geselle
Hier findst du deine Ruh'~
0 件のコメント:
コメントを投稿