2011年12月28日水曜日
家政婦もミタ by.山歩きの好きな福岡の弁護士
今年2月ころの日程を確認するために
「弁護士日誌」をめくっていたら、なんと!?
3月11日より前の欄が白紙でした。
???
そういえば、そのころ旧い手帳を紛失し
新しいものを使うようにしたのでした。
その結果、3月11日より前の欄が白紙に。
すっかり失念していました。
それにしても
なんとも意味深な。
まるで私の人生としても、3月11日より前と
後が断絶し別物であることを象徴しているよう。
ところで年末、松嶋菜々子さんが「家政婦のミタ」(日本テレビ系)で
無表情な家政婦役を演じ、話題になりました。
21日の最終回には平均視聴率40・0%というのですから
ほぼ2軒に1軒弱の家庭はミタ計算になります。
おおくの家政婦さんもミタことでしょう。
驚異的な数字の裏に何があったのか。
宇佐美毅・中央大教授の分析はこう。
「『家政婦のミタ』大ヒットの真相」(zakzak)
「松嶋さんが演じる家政婦は
過去に事件で家族を亡くしたという設定で
作品の根底には、災害や事件で生き残った人が死者に罪悪感を覚えてしまう
『サバイバーズギルト』がある。
東日本大震災だけでなく、自殺者が年間約3万人という日本で
身近な人の死をどう乗り越えていくかは現代の大きな課題。
そこを捉えたからこそ、このドラマは面白さだけでなく
重さ、深みがあったのだろう」
たしかに3.11後は、東北・東日本のみなさんや被害者に
申し訳ないような気持ちで落ち着きませんでした。
直接的な加害者でもなんでもないけれど
災害や事件をミタ者の責任なわけです。
そういえばハンセン病訴訟のときも、当初は
訴訟立上げのお手伝いをするだけのつもりでした。
でも一度、療養所を訪問する機会がありました。そのとき
元患者さんからうかがった話に衝撃を受け、コミットすることに。
3.11後はいままでとはちがう世界
ミタ者としてなにができるか考えていきたいと思います。
さて、本ブログもことしは今日まで。
ことし一年、つたない文章におつきあいいただき感謝。
新年は6日再開の予定です。
それでは、おだやかでよいお年をお迎えください。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
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