2011年12月12日月曜日

『ヒア・カムズ・ザ・サン』



 昨年末は映画の封切りということもあって
 『ノルウエィの森』のことをいろいろと書いてました。

 だからというわけでもなく
 本年末は『ヒア・カムズ・ザ・サン』。

 やはりビートルズ(J・ハリスン)のナンバーですが
 若い人は知らないか?

 村上春樹さんの『ノルウェイの森』は四季のもつ「喪失と再生」力
 をベースに書かれていました。

 『ヒア・カムズ・ザ・サン』も、長かった冬に別れを告げ
 春が来たことを歓迎するという歌。

 ま、「冬来たりなば春遠からじ」(シェリー)
 年末の話題として春の到来を期待する話は許されるでしょう。

 同名のタイトルで、有川浩さんが
 小説を書かれました(新潮社)。

 文芸の世界は、無から作品を生じさせるというより
 誰かの注文に応じて制作されることが多かったのではないでしょうか。

 王朝の歌会の歌題から
 『笑点』の『大喜利』の出題まで…といえば飛躍があるでしょうか。

 人間のやることですから
 そのほうが自然です。

 『ヒア・カムズ・ザ・サン』の注文は
 以下の卵(着想)を雛(小説)に孵すというもの。

  「真也は30歳。
  出版社で編集の仕事をしている。

  彼は幼いことから、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
  強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。

  ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
  カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。

  父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。
  しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた…。」

 有川浩さんは、この卵から2とおりの雛を孵してます。
 『ヒア・カムズ・ザ・サン』と『ヒア・カムズ・ザ・サンParallel』。

 表題どおり
 後者はパラレルワールド。

 そうであれば、まだまだ幾通りものアナザー・ストーリーがあるはず。
 みなさまもひとつ孵されてはいかが?

 そうすれば
 オリジナルな輝かしい世界がつかめるかも?(カバー参照)。

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