2011年4月20日水曜日

 尾道出張


 予定どおり
 尾道に出張しました。
 
 尾道「時をかける少女」をはじめとする尾道3部作の舞台
 になるなど、映画や文学とかかわりの深い場所です。

 こういうと「いいねぇ。」といわれるのですが
 観光地に出張することはきわめて稀。

 ドラマに出てくる弁護士はたいてい信州や北海道に
 出かけていますが、実際は東京か大阪ばかり。

 弁護士の仕事も経済・社会的な流れに棹さしているので
 信州・北海道より東京・大阪への流れが大きいわけです。

 尾道の案件は、個人再生事件の審尋でした。

 福岡県筑紫地区に住んでいたところ
 仕事の都合で、広島県へ転出された依頼者です。

 個人再生は、負債総額の20%(最低100万円)を
 3年程度で返済して、債務者の経済的な再生をはかる制度。

 「時をかける少女」の舞台で
 人生を再生するためのお手伝いをするのも悪くありません。

 審尋は主に、債務者が提出した再生計画案どおりに
 返済が可能かどうかを確かめるものでした。

 仕事がおわったあとは、市内観光でもして帰ろうかと
 予習のため、「時をかける少女」のDVDを観ました。

 すると、なんかもう尾道市内を観光したような気になってしまった
 ので、思い切って「しまなみ海道」を超えて四国へ行ってみました。

 しまなみ海道は、広島県の尾道と四国・愛媛県の今治とを
 むすんだ60Kmの海上の道です。

 地図をみればわかりますが、尾道と今治のあいだの瀬戸内海には
 島がいっぱい。この9つの島を10ケの橋で結んだもの。

 「時をかける少女」が時間的な可能性をひろげるものだとすれば
 しまなみ海道は空間的な可能性をひろげたものでしょう。
 
 この季節、瀬戸内の島々は桜やなんかで淡くピンクに霞み
 絶景でした。
 

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