2011年3月25日金曜日
人生をやりなおす、おまじない
子どもが小さいころ、ドラえもんの映画を観るのが
わが家の年中行事で、至福のときでした。
ドラえもん映画でよくつかわれるプロットが
タイム・トラベル。
もともとドラえもんじしんが未来から来ているので
ドラえもん全体がタイム・トラベルものではあるのですが。
タイム・トラベルものは私にとって鉄板
タイム・スリップともいいいますが、すべることがまずない設定です。
すぐに思い浮かぶのはやはりハリウッド映画
「猿の惑星」「ターミネーター」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。
最近では「きみがぼくを見つけた日(The Time Traveler's Wife)」
が好きでした。
日本映画では広末涼子の「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」
何を好きこのんでバブル時代へ?という作品。
SFの名品もおおい。「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン)
「マイナス・ゼロ」(広瀬正)など。
「蒲生邸事件」(宮部みゆき)、「トムは真夜中の庭で」(F・ピアス)
「犬夜叉」(高橋留美子)などあらゆるジャンルでおもしろい。
なかでも一番すきなのはケン・グリムウッドの「リプレイ」
それこそなんども読んでリプレイしました。
北村薫さんの「スキップ」、「ターン」、「リセット」の3部作
解説のなかで、北村さんはグリムウッドに先を越されたと嘆いています。
タイムトラベルは人生をやりなおすのですから
人生を再生する強力なおまじないです。
しかしタイムトラベルの筋をおしていくと、いつも矛盾に横着します。
タイムパラドックスというやつです。
そのため、「歴史は変えられない」などいろいろな制約が科せられます。
これが苦くて切ない。
でも逆説的ですが、この制約がなければタイムトラベルものは
ずっとつまらないものになったことでしょう。
私たちにとって最初期のタイムトラベル体験は
NHKドラマ「タイムトラベラー」です。
1972年1月~2月の放映ですから、小学校6年の3学期
ほんとうに衝撃的な体験で、のめりこみました。
原作は筒井康隆さんの「時をかける少女」で
その後、何度も映画化されています。
実写では原田知世さん主演のもの
大林宣彦監督の「尾道三部作」のひとつ。
ちかいところで尾道出張の予定なので
その前におさらいをしておきたいと思っています。
アニメ版もだいすき
原作の出来事から約20年後が舞台になっていますが。
ところでタイム・トラベラーの大事なアイテムがラベンダー。
いまでもラベンダーと聞いただけで、タイムトラベルしそう。
ラベンダーは、シソ科の背丈の低い常緑樹
ローズマリー、セージ、タイムなどのハーブとおなじ仲間。
ホトケノザもシソ科ですから
シソの仲間にもいろいろあるものです。
花言葉は「あなたを待っています」「期待」「私に答えてください」
「疑い」「不信」(後半はかなり待ちくたびれ?)
実際には人生をやりなおすことはできないけれど
読書や映画でならすこし味わうことはできます。甘くて苦いですが。
ラベル:
きみがぼくを見つけた日,
ターミネーター,
タイム・トラベル,
ドラえもん,
バック・トゥ・ザ・フューチャー,
猿の惑星,
夏の扉
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