2011年3月3日木曜日

 岩手山の「終わらざる夏」



 「終わらざる夏」の主人公たちは岩手県出身
 物語の序盤、彼らが理不尽な戦いに召集されるさまが描かれます。

 岩手の県民性である純朴・忍従性が心にしみます。

 浅田次郎さんの「壬生義士伝」の主人公である新選組隊士・吉村貫一郎も
 南部盛岡藩の脱藩浪士で義理と愛を貫きましたが、あの姿です。

 それを象徴するのが日本百名山の一つ、岩手山(2,038m)
 宮沢賢治や石川啄木の心の支えでもあります。

   ふるさとの山に向ひて言ふことなし

           ふるさとの山はありがたきかな (石川啄木)

 われわれも2008年に登りました。
 メンバーは、いつものS田夫婦と当時新人だったI井くんと4人。

 仲居さんが帰ってしまうので18時までにはチェックインをといわれ
 仙台での会議を終えるや、秋田新幹線にとびのりました。

 岩手山を北にのぞみつつ盛岡から西へ向かい
 田沢湖で下車して、タクシーで乳頭温泉に向かいました。

 校舎を改造したような宿で山菜料理をいただき
 ほぼ貸し切り状態の露天温泉で疲れを癒し鋭気をやしないました。

 翌朝、馬返しの登山口から登ると地元の子どもたちがいっぱい
 地元の人たちに愛されている山だなぁと実感。

 山頂からはやはり百名山の一つ、八幡平がきれいにみえました。

 また岩手山はコマクサの群落で有名
 これほどたくさんの高山植物の女王をはじめて見ました。

 山頂で食べた、あきたこまちのおにぎりは絶品
 それまで不定期だった山行が定期的になるきっかけとなった感動でした。
 

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