2011年3月7日月曜日

 雨のなか、曲水の宴



 3月5日(日)太宰府天満宮で曲水の宴でした。

 太宰府ロータリークラブで在福の留学生をご招待する行事として
 われわれも参加しました。

 国際交流をはかる趣旨で、アジアはもちろん
 カナダ、ベルギー、メキシコなどの留学生も参加されました。

 宴は毎年、梅花さきほこる曲水の庭でおこなわれます。

 庭には小川がつくられていて、流れてくる盃が通りすぎないうちに
 詩歌をつくり盃を戴く雅な祭事。

 起源は中国「秦」時代とされ、清らかな水の流れに盃を流して
 禊祓(けがれをはらう)の儀式として行われたのが始まりだとか。

 和歌のみならず、舞、雅楽、琴、朗詠など
 和風文化の総合芸術の趣があります。

 今年はあいにくの雨にたたられ、文書館にて催行。
 室内でおこなうのは48年の歴史ではじめてだとか。

 1700年前に起源をもつ行事ながら
 歴史のなかでの変容もあります。

 姫役はかつてはミス福岡がされていましたが
 男女共同参画社会のいまは親善大使と名を変えています。

 気になるのは歌の出来栄え
 その場でつくっているのでしょうか?

 小倉百人一首のなかの赤染衛門の和歌

   やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて

             かたぶくまでの 月を見しかな
 
 赤染衛門の姉妹のもとに通っていた藤原道隆(中宮定子の父)
 が訪れなかったため代作した歌とされています。

 平安時代から代作OKの世界なら
 現代日本でも推して知るべきでしょうか?

 京大入試の代作問題の行方が気になるところです。
 

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