2011年4月1日金曜日

 鬼 杉



 南岳山頂からクサリ場を経て、材木岩辺りから急坂を下ると
 杉の大木が林立するようになります。

 そんななか
 ひときわ巨きな杉がこの「鬼杉」です。

 はじめてこれをみた連れは
 大きすぎて、何度説明しても分からなかったほど。

 樹高38m、幹周1240cm
 樹齢1,200歳(推定)

 惜しいことに台風で上部が折れており
 そのまえは60~70mあったともいわれます。

 森の巨人たち百選(日本全国の国有林の中から直径1m以上の樹木や
 地域のシンボルになっている樹木のなかから選定したもの)の一つ。

 屋久島の縄文杉は樹高25m、幹周1639cm
 なので、幹周ですこし負けています(勝ち負けじゃないけど)。

 鬼がこの山を退散する時に、持っていたスギの杖を地に突き刺したのが
 芽を出して、このような大木になったそうな。

 1200年前といえば810年ころ
 平安時代の初め、「薬子の変(平城太上天皇の変)」がおこった年。

 そのころ活躍した坂上田村麻呂には鬼退治の伝説がありますから
 日本にもまだ鬼がうようよいたのでしょう。 

 たしかに、鬼杉は超自然的な精気にみち神秘的
 パワーをもらいました。
 

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