2011年4月12日火曜日

 オオイヌノフグリ


 事務所の裏山に登る坂道の途中、オオイヌノフグリが
 咲いています。

 ゴマノハグサ科クワガタソウ属の越年草
 書くか書くまいか、迷っていました。
 
 先日、朝日の天声人語に紹介されていたので
 ま、いいかと。

 馬酔木、馬の足形など花には変わった名前が多いのですが
 これほど不名誉な名前もめずらしい。

 そのわけは、オオイヌノフグリを漢字にすればわかります
 大犬の陰嚢。実の形が雄犬のそれに似ていることから。

 かの「日本の植物学の父」牧野富太郎博士(1862~1957)
 の命名にかかります。
 
 ヨーロッパ原産、明治になって帰化した植物
 明治20年(1887)の春、博士がお茶の水で発見

 花に人権があれば
 名誉毀損の裁判で博士に勝訴できたでしょう。

 この可憐な花をみて、誰しもが可愛そうと考え
 名誉回復をはかろうと、いろんな別名が考えられています。
 
 瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳…
 みなさまも、ひとつ考えあげてください。
 

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