小松駅から金沢、金沢から黒部宇奈月温泉駅まで北陸新幹線「つるぎ」で。残念ながら上空はガスがあり、立山・劔連峰は見えなかった。
宇奈月黒部駅からすこし歩いて新黒部駅へ。そこからは富山地方鉄道で宇奈月温泉駅まで。前々から1度は訪ねてみたいと思っていた。
宇奈月温泉は法学部の学生なら誰でも知っている。権利濫用に関する事件の舞台となったところだから。判例百選のトップであるし、民法1条の根拠となった事件である。
宇奈月温泉の源泉は、黒部川を7.5kmさかのぼった黒薙温泉である。
対岸、黒部川流れの少し上にみえる線が引湯管である。ご覧のとおり、黒部峡谷沿いであり、峡谷沿いの土地利用は困難である。
引湯管はだいたい有償・無償で借りた土地の上を通っている。が、2坪だけ他人の土地の上を無断で通過していた。その土地のオーナーが引湯管を撤去せよと訴えたのが本件である。
大審院(最高裁の前身)は、オーナーの訴えは権利の濫用であるとして、これを退けたのである。
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