小松空港内のディスプレイ2点(下の恐竜は動きもする)。恐竜推し。小松は石川県であるが、お隣の福井県が恐竜県であるから。
九頭竜川の上流の山あいには恐竜化石の発掘現場があり、ちかくに恐竜博物館もある。子どもたちが狂喜乱舞している。
昨年3月、金沢から敦賀まで北陸新幹線が延伸。小松~金沢区間も新幹線を利用することができるようになった(在来線はJRではなくなり、三セクのIRいしかわ鉄道線になっている)。
重機製造で有名な小松製作所は名前のとおり小松発祥。駅の東側はこまつの杜として整備され、巨大な重機が展示されている。現代の恐竜たちである(手前に写っている人と比べて大きさを実感されたい)。
小松は歌舞伎推しでもある。空港北側の浜辺に安宅の関跡があるから。関は歌舞伎『勧進帳』の舞台。
義経と弁慶一行が頼朝の追及をのがれ、奥州藤原氏を頼って落ちのびていくとき、ここを通った。これを阻もうとする関守は富樫。
義経らは平家により焼失した東大寺再建の勧進を行う山伏一行に偽装。勧進帳をもっているだろうなと富樫から詰め寄られ、弁慶は白紙の巻物をさも勧進帳であるかのように朗読して難を逃れる・・・(銅像の弁慶が右手にもっているのが白紙の巻物)。
もちろん芭蕉もここを訪れている。『勧進帳』の初演は1840年なので、芭蕉は勧進帳を知らない。能の『安宅』は知っていたはずだが、平泉の段との重複をきらってか、触れられていない。以下、小松の段。
小松といふ所にて
しをらしき名や小松吹く萩薄
この所多太の神社に詣づ。実盛が甲・錦の切れあり。往昔源氏に属せし時、義朝公より賜はらせたまふとかや。げにも平士のものにあらず。・・・この社にこめられはべるよし、樋口の次郎が使ひせしことども、まのあたり縁起に見えたり。
むざんやな甲の下のきりぎりす
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