2025年7月24日木曜日

大雪山~トムラウシ山縦走(7)白雲岳避難小屋~

 

 二日目の朝。きょう歩くコースを朝日が東(左)から照らしている。

 手前中央の広いところが高天原、その向こうに左から忠別岳、五色岳、化雲岳、いちばん奥の王冠の形がトムラウシ山である。

https://www.google.com/maps/place/%E5%A4%A7%E9%9B%AA%E5%B1%B1/@43.6102727,142.8136937,13z/data=!4m6!3m5!1s0x5f0d2919b0d066f3:0x60a5eafec33c7b38!8m2!3d43.6850658!4d142.8063076!16zL20vMGI3ejh4!5m1!1e4?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDcyMS4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D

 高天原の右手は化雲沢川が流れ、大きく凹んでいる。忠別岳、五色岳、化雲岳がそれをお鉢状に取り囲んでいる。ここもカルデラ地形なのかもしれない。

 本日の目的地であるヒサゴ沼は、化雲岳とトムラウシ山の間の凹地にある。ここからでは見えない。

 あまりにも広大なので、凹凸がないように感じるが、実際はそうではない。またヒグマの多数徘徊する地域でもある。

 この縦走コースで、ここを踏み出すときがいちばん緊張する。ここを踏み出してしまうと、容易には引き返せなくなるからである。


 白雲岳避難小屋をひとり出発する。ハイマツの樹上で野鳥が美しい声で鳴いている。見送ってくれているのだろうか。胸元が赤いのでノゴマだろう。夏、北海道で繁殖する夏鳥だ。


 白雲岳から大雪高原温泉方面へ下り落ちる大雪渓を渡る。


 スレート平。スレートのような平べったい石がたくさん転がっている。

 若者が二人、軽快な足取りで追い抜いていく。ヒサゴ沼のさらに先の南沼野営地まで行くという。すごい健脚。「先に行ってクマを追い払っておいてくだされ」と、半分本気の冗談をいう。


 高根ヶ原が近づいてきた。左手の雪渓の下は大学沼である。広大な高原のヌケ感がはんぱない。


 きょうも花々が出迎えてくれる。黄、緑、青、紫、白、赤、ピンクと文字どおり色々な色。

 チシマキンレイカ。


 ウルップソウ。


 イソツヅジ。


 コマクサ。


 アオノツガザクラ。

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