横岳からつぎは湯森山(1472m)をめざす。まずは焼森である。名前のとおり森が火事で焼けたのだろうか。地肌が黒く向きだしになっている。
焼森のピークから横岳、女目岳、阿弥陀池、男岳を振り返る。このあたり、夏場はコマクサ、タカネスミレの群生地である。他の植物が進出できない厳しい環境が大好きな高山植物たちだ。が、いまはなんの痕跡もみられない。
焼森から砂礫をすこし下ると、湯森山までたおやかな笹原の道となる。のびやかな稜線に心ものびやか。点睛を欠くとすれば、湯森山の奥にみえている岩手山の山頂部が雲におおわれていることだ。
マイヅルソウの実だろうか、地面におちた宝石のよう。
ダケカンバ。手前のうねった幹が造形的。冬場の雪の多さ、そのための生きづらさを表現している。
黒い実。カラスザンショウかコシアブラだろうか。カラスなんとかという植物名は多い。イヌなんとかも。要するに、人間の食べられるものではないという意味だ。
こんどは赤い実。ナナカマドだろうか。女目岳との取り合わせがいい。
遠目には近いように思えた湯森山。歩けども歩けども、わが足は楽にならず。じっと山頂をみる。
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