2023年5月16日火曜日

残雪の槍ヶ岳(2)上高地の猿祭り

 









 上高地にはニホンザルがいる。なんでも世界で最も寒いところにいるサルだそう。


上高地に3回行くと、1回はサルにまったくあわない、1回は数匹のサルにであうことができる、1回はサルの群れにであることができるという感じだろうか。

この日はなんと3群ものサルの群れにであうことができた。サルの集会かお祭りでもやっていたのだろうか。カワウソが祭りをするのであれば、サルが祭りをしたって不思議ではない。

上高地の地図はこうなっている。右上から左下に斜めにひかれた青い線が梓川。左上が上流である。中央部から左上に向かって歩いた。


この日の出発点は、上高地バスターミナル。地図のほぼ中央部E点。梓川の左岸(上流からみて左)である。

そこから右方、上流へむかい、5分で河童橋(⑥)。河童橋で橋を渡り、岳沢湿原(⑧)を抜けて梓川の右岸を行く。

1時間ほどで明神池のまえに着く(⑩)。猿の群れにであったのは、ここらあたりからだ。明神橋横のワイヤーを上手に渡っているやつがいる。

自然環境保護のため、人は木道のうえを歩かないといけない。しかし木道を占拠しているやつがいる。顔が赤い。昼間から飲んでいるのか。

さらに行くと、向こうからおっかない顔した連中がやってきた。サルとは目をあわせてはいけない。喧嘩売っているのか!ということになるらしい。しかしこういう場面で目をあわせないことはむずかしい。また木道から外れないでやりすごすこともむずかしい。

人間のことなど知るかと歩いているやつもいる。上方に気をとられているやつもいる。その上方でさらに上方に気をとられているやつもいる。

食事中のやつもいる。考え中のやつもいる(ただ顎がかゆいだけかもしれない)。瞑想中のやつもいる(ただ昼寝しているだけかもしれない)。なかなかにぎやかだ。サルの惑星ならぬサルの楽園だ。

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