2012年10月18日木曜日

『目くらましの道』






フェルメールのオランダから北へ
バルト海をこえるとスウェーデン。

かの国の犯罪小説,へニング・マンケルの
刑事ヴァランダー・シリーズから。

『目くらましの道(上・下)』
(創元推理文庫)。

以前,このブログでも
『背後の足音(上・下)』のことを書きました。

こんかいは,その新作ではなく
旧作。

ジュンク堂に平積み(?横積み)に
並べてあったので,手にとりました。

スウェーデンといえば,
『長くつ下のピッピ』や『ニルスのふしぎな旅』。

われわれの学生時代だと
高福祉国家。

…と,いいイメージだったのですが
経済がグローバル化してからはやはり変調が。

社会経済全体がきしむなか
猟奇的な連続殺人が発生。

社会経済全体の変調のなかで
警察組織じたいも揺れています。

犯罪の背景には
グローバルな人とカネの動きがあります。

犯罪者の心理をはあくするうえでも
いままでの考えが通用しない。

というわけで
手に汗にぎります。

でもスウェーデンの美しい夏の描写には
心ひかれます。

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