『目くらましの道』
フェルメールのオランダから北へ
バルト海をこえるとスウェーデン。
かの国の犯罪小説,へニング・マンケルの
刑事ヴァランダー・シリーズから。
『目くらましの道(上・下)』
(創元推理文庫)。
以前,このブログでも
『背後の足音(上・下)』のことを書きました。
こんかいは,その新作ではなく
旧作。
ジュンク堂に平積み(?横積み)に
並べてあったので,手にとりました。
スウェーデンといえば,
『長くつ下のピッピ』や『ニルスのふしぎな旅』。
われわれの学生時代だと
高福祉国家。
…と,いいイメージだったのですが
経済がグローバル化してからはやはり変調が。
社会経済全体がきしむなか
猟奇的な連続殺人が発生。
社会経済全体の変調のなかで
警察組織じたいも揺れています。
犯罪の背景には
グローバルな人とカネの動きがあります。
犯罪者の心理をはあくするうえでも
いままでの考えが通用しない。
というわけで
手に汗にぎります。
でもスウェーデンの美しい夏の描写には
心ひかれます。
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