2012年10月29日月曜日
『大鏡』
○○週刊誌が政治家○○氏のルーツを暴く
これに政治家○○氏,猛反発。
なんてやってますが
政治家のルーツが気になるのは王朝時代からのよう。
角川ソフィア文庫のビギナーズ・クラッシックス
シリーズが面白かったので,調子にのって読みました。
『大鏡』
(武田友宏さん編)
いまは知りませんが,ボクらの受験時代には
ラジオ講座というのがありました。
テキストを買ってきて
夜,ラジオを聞きながら学習というもの。
『大鏡』といえば
そんなかで超断片的に読んだことがあるだけ。
面白いとおもう暇もなく
何の事やらさっぱりでした。
こんかい,読んでみて
山﨑豊子さんの『華麗なる一族』かという感じ。
基本的に,藤原道長をよいしょする意図で
書かれているけれど,それだけではない面白さ。
政治家を語るには
やはり源流を尋ねる必要があるのでしょう。
中臣鎌足を始祖とする藤原氏について
良房,基経ら摂関政治の流れを脈々と活写。
もちろん,藤原氏の隆盛は
他氏を排斥していく政治闘争でもあります。
なので,わが太宰府にゆかりの
時平と菅原道真の暗闘も書かれています。
正面きって政治を語ると
どこからどんなおとがめがあるか分からない?
それはいつの世もあるようで
歴史の神々が語るというスタイルでした。
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