2011年7月21日木曜日

 山の聖と俗



 九州から鹿島槍ははるかに遠く
 東海道を名古屋まで、木曽路を松本まで行きます。

 そこから安曇野へ入り一泊。翌日は信濃大町駅から
 黒部立山アルペンルートの東玄関である扇沢へ。

 そこから15分ほど下ったところに登山口が。
 柏原新道というコースです。

 扇沢、その向こうに針ノ木岳などを臨みながら
 尾根の西側をうかいする感じで登っていきます。

 種池山荘にたどり着くと
 そこはもう後ろ立山連峰の稜線。

 足下にはコバイケイソウの花畑
 西側を見あげると、立山や剱岳が聳え立っています。

 そこからは稜線沿いに爺ヶ岳を越え
 北に鹿島槍ヶ岳、西に立山連峰を臨みながら、冷池山荘まで。

 当初の計画では山中第1日の行程はそこまででしたが
 台風接近が気になり、頂上往復をしておくことにしました。

 おかげで、冷池山荘に泊まった翌日は下山するのみ
 計画にゆとりができました(それでも下り5時間のコースタイム)。

 山小屋で部屋に案内されると、トップシーズンゆえ
 1畳のふとんに2人寝るよう指導されました。ぐはっ。

 夕食後、同室のみなさんと山談議となり、山の状況などのほか
 昨今の山ガールブームについても話題になりました。

 山ガールはいない方がいいという硬派もおられましたが、少数派。
 おじさん達はブームに終わらないことを期待していました。

 でも山小屋のこの状況に耐えられる女子はそう多くないよね?
 とみな、あきらめ顔。

 山の夜は早く午後8時には就寝
 …

 浅い眠りの中
 午前3時…、午前4時…と早立ちの人たちが出て行きます。

 私は前日頂上まで行っていたので
 午前4時半ころ、起き出しました。

 小屋の前に出ると、もうみなさん、ご来光を待っていました。
 気温はそれほど低くなく、風もありません。

 まつこと10数分
 でたー。

 山には自然と厳しさ、山小屋の窮屈さなどいろいろありますが
 この自然の神々しさに触れると、すべてが吹き飛びます。

 このために来たのだ!と。
 

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