山中2日目は、白雲岳避難小屋からヒサゴ沼避難小屋まで。
南を望むと、手前から奥へ、スレート平、高根ヶ原、平ガ岳、忠別岳、五色岳、化雲岳、トムラウシ山から十勝岳まで全部見えている。写真最奥の中央部に写っている王冠状の山がトムラウシ山である。トムラウシ山とその手前にある化雲岳の中間にヒサゴ沼がある。すごく遠い。
10分ほど歩いて振り返ると、白雲岳避難小屋が小さく見えた(中央。左が白雲岳)。はや人間の生活圏を離れ、大自然のなかに入り込んでいっていることが実感された。
美しい花々、登りの疲れを癒やしてくれる。
この日が一番リスクが高い。天候や健康の不調を覚えても、エスケープルートが存在しない。とにかくヒサゴ沼まで歩ききるしかない。
写真のとおり雪渓がある。バンドが劣化して軽アイゼンが使えないので心配である。
ヒグマもいる。十勝岳から歩いてきたというおじさんに「クマがいましたか」と愚問を発してしまった。これに、おじさんはこう答えた。「クマはいるに決まっている。クマの住処なのだから。問題は遭うか遭わないかだ。」たしかに。
10分ほど歩いて振り返ると、白雲岳避難小屋が小さく見えた(中央。左が白雲岳)。はや人間の生活圏を離れ、大自然のなかに入り込んでいっていることが実感された。
スレート平。いかなる造山運動がなせるわざにや、スレート状の石がたくさんころがっている。地名との関連が分かりやすい。
ホソバウルップソウ。千島列島のウルップ島で最初に発見されたことが名前の由来だ。
広大な大地のところどころに風のすくないところを見つけて、高山植物が群生している。
高根ヶ原。雄大。気持ちがいい。ヒグマにでくわさないかとハラハラもしているが。
左手低くなったところにエゾ沼(北海道の形をしている。)や高原温泉がある。
しかしこの季節、下ることが禁止されている。なぜなら、道中がヒグマの巣になっているから。高根ヶ原をまっすぐに進むしかない。
高根ヶ原の向こうに、平ヶ岳(中央手前)、左から忠別岳、五色岳、化雲岳、一番奥にトムラウシ山(王冠状の山)が見える。
右手には昨日登った旭岳がきれいに見えている。
きょう最初の登り、平ヶ岳。名前のとおり平たい。それでも登りはきつい。
美しい花々、登りの疲れを癒やしてくれる。
(つづく)
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