登山初日は、旭岳を経て白雲岳避難小屋まで。旭岳は北海道の屋根である大雪山系の主峰。北海道の最高峰で、2291m。日本百名山。火山。
旭岳温泉から標高1600mの姿見までロープウェイでのぼれる。百名山を踏破したといえるためには、どこまで交通機関を利用してよいかは難問。すくなくとも『日本百名山』の著者である深田久弥はこのロープウエイを利用していない。その時代にはなかったから。
どこまで交通機関を利用してよいかを示した規範にはお目にかかったことはない。しかし伊吹山や阿蘇山などについて、ハイウェイで山頂までのぼってしまってはダメだろう。日本百名山のガイドブックは数冊でているが、それらがOKしているものはよいのだろう。本ロープウェイについては、少なくとも山と渓谷社のガイドブックでは利用OKになっている。
姿見に着いたが、あたり一面ガスガスであった。なんど登っても、ここが一番緊張する。今日の身体的・環境的コンディションにおいて登ってもよいのだろうか。決断のときである。
姿見から山頂方面をのぞむと、火山らしい噴火口が大地を縦に裂いていて噴煙を噴き上げているのだが、それも見えない。
しかたがないから高山植物を撮影しながら登る。エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、チングルマ、エゾコザクラ、ミヤマダイコンソウ・・・。
姿見ノ池から先は、高山植物もなくなり、火山礫のゴロゴロした登りが延々とつづく。標高差700mだから宝満山に登るくらいだ。天気の回復を期待しつつ登ったが、山頂に着くもガスガスだった。
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