さて北海岳山頂から白雲岳(右手)と小泉岳(左手のなだらかな高まり)が見えている。
ここから、白雲岳と小泉岳の真ん中にある鞍部を越えて(鞍部手前に雪渓が見えている。)、その向こうに建っている白雲岳避難小屋まで行かなければならない。
さてこの風景のなかにお花畑があるのだけれども、どこだか分かるだろうか?
だいぶ歩いてきた。白雲岳の膝元までやってきた。白雲岳北斜面に雪が残って雪渓になっている。
お花畑は、意外なことに、このような雪渓の周りに広がっている。われわれにとって雪は冷たく、人命を奪うものである。しかし、高山植物にとっては違う。
大雪山では、風衝地と呼ばれるところが多い。風が強すぎて、雪も吹き飛ばされて積もらない。雪がなければ、冬の間気温が氷点下20度にも30度になってしまう。これではいかな高山植物でも生育できない。しかし、雪が積もる場所だと、雪がクッションとなって0度程度で保たれることになる。
そこでは雪渓が解けると春がやってきて、高山植物がどんどん花を咲かせることになる。そのため雪渓の周りはお花畑になっているのである。
みんな「私を撮ってー」と言っているようだ。実際には、蝶や蜂などの虫に対し、「私の蜜は甘いわよー(やってきて、ついでに花粉を運んでー)」と言っているのだが。どの子も可愛くて、足をとめて写真を撮ってしまう。さっき撮ったのと同じ種類の花だとは思うけど、どの花も可愛い。かくて先に進めなくなるのである。
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