2022年7月25日月曜日

大雪山縦走(2)




 ロープウェイを降りると姿見。そこは森林限界をこえ、針葉樹も生育できない。生育できるのは背の低いハイマツやウラジロナナカマド。さらに場所によっては気象条件が厳しく、ハイマツでさえ生育できない。そのような場所こそ、高山植物の楽園である。

日本アルプスだと標高2500メートル以上にならないと、森林限界にならない。しかし北海道のばあい、緯度が高く自然条件が厳しいので、2000メートルを超えると森林限界となる。

エゾのツガザクラ、チングルマ、イソツツジなどのお花畑が広がっている。高山植物をみるだけなら、山に登らなくても、姿見を散策するだけで嘆賞することができる。 

姿見の池から旭岳の登りにとりかかる。左手・北側は地獄谷。亜硫酸ガスがシュウシュウ吹き出している。

登るにつれ、右手・南側にトムラウシ山方面の展望が開ける。左手に忠別岳、中央右よりにトムラウシ山。遠い山、王冠の山である。大雪山の広大さを実感できる風景だ。

あとすこしで山頂だ。山頂付近に金庫の形をした金庫岩がある。ガスっているときによい目印になりそうだが、偽せ金庫岩というのもあって、ややこしい。

金庫岩から地獄谷を俯瞰する。姿見が遠く、ところどころガスがかかっている。よくぞここまで登れたものだ。ふう。

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