2012年9月4日火曜日

『プロメテウス』,福岡県弁護士事務所のブログ



 キャナルで『プロメテウス』
 みました。

 ちょっと期待した方向とはちがったけど
 肉食系の手に汗にぎる映画でした。

 プロメテウスはギリシャ神話の神
 タイタンなので,オリンポス神の前の巨人族さん。

 人類に火をもたらしました。
 火は知恵や文明の象徴で,そこから人類を創造したとも。

 これがゼウスの怒りをかい
 山にしばられ肝臓をハゲタカに毎日ついばまれることに。

 …という方向の展開を期待していたのですが
 ちょっとちがいました。

 ま,リドリー・スコット監督のつくったものと知っていれば
 予測ができたはずですが…。

 プロメテウスの名は、まさに
 pro(先に、前に)+metheus(考える者)ですから。

 宇宙ものの規範はやはり『2001年』で
 その影響をつよく受けているとも思いました。

 あと,気にいったのは
 冒頭のところ。

 ある乗組員が『アラビアのロレンス』をDVDで観て
 そのセリフを覚えていました。

 彼が「デイビッド」という名前のロボット
 (サイボーグっぽい)だということがあとでわかります。

 『アラビアのロレンス』は,ボクの好きな映画です。
 でも,これがそれだと分かる人のほうが少ないような。

 われわれの年代はともかく
 若い人たちにはきびしいでしょうね。

 結局,娯楽映画をひとつとってみても
 たくさんの仕掛け,意味に満ちている。
 
 でも,文化的な背景やコードのちがいで
 その多くをキャッチしそこねているんだろうな。

 というのが
 この映画をみたボクの感想です。

 そんなんじゃわからん
 という批判は当然ありますよね。

 でも,まだ封切りまもないので
 ネタバレになる話はまたの機会に。
 
 プロメテウスは,先に考える者から
 「先見の明を持つ者」「熟慮する者」の意味だとか。
 

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