2012年7月25日水曜日

『王狼たちの戦旗』by.福岡県筑紫野市の弁護士ブログ



 花の名前を知ると,道を歩いていても
 知り合いが増えたような気がする。

 やあ,ムラサキゴテンちゃん
 今年もかわいく咲いたね。

 やあ,ヘクソカズラさん
 めげないでガンバレよ…みたいな。

 きのうのは
 そういう話でした。

 きょうの話はそれと
 似ているような,ちがうような。

 ジョージ・R・R・マーティンの『王狼たちの戦旗』
 〔改訂版〕〔上・下〕(ハヤカワ文庫)。

 下巻だけで762頁あります。
 上下巻で,1500頁以上ですね。

 例の『氷と炎の歌』シリーズ
 『七王国の玉座』のつづきで,第2弾。

 7王国をめぐる,
 手に汗握る攻防記。
 
 扉に紹介されている「主要登場人物」だけでも
 176人!(数えまちがったかも?)

 登場人物だけでなく,7つの国,多くの城,多くの地名
 多くの武具名,多くの防具名等々…。

 無数の名前が出てきます。
 人物が登場するたびに扉を開き,誰だったっけ?

 でも「神は細部に宿りたもう」
 それら細部から,たしかな実在性が構築されていきます。

 過剰とも思える名前の氾濫に酔いそう。
 とくに,われわれの年代にはきつい。

 事情を複雑にしているのは
 この本の翻訳事情。
 
 〔改訂版〕とあるように
 もともとの訳があります。

 それが2訳あり
 訳語を統一する必要から現在,改訂作業中。

 そのため,全シリーズをいちどには通読できず
 改訂版がでるごとに読みすすみちう。

 『七王国の玉座』を読了してから
 『王狼たちの戦旗』がでるまで2~3か月のインターバル。

 この間,せっかく覚えた登場人物たちの名前が
 記憶のなかからどっかへ行ってしまい行方不明に。

 彼ら/彼女らを捜して追っかけていき
 ふたたび知りあいになるのもたいへん。

 ということで
 知りあいも多すぎると,うれしいけどたいへん。

 というのが
 きょうの話でした。

               ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

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