2012年1月10日火曜日

春の七種



ブログが休みのあいだに季節がめぐり
7日:人日(じんじつ)、9日:成人式でした。

人日は、五節句の一つ。
七草の節句ともいい、七種粥を食べます。

古来中国では、正月の1日を鶏、2日を犬、3日を猪、4日を羊
5日を牛、6日を馬、7日を人の日に。

それぞれの日にはその動物を殺さないようにし
人日には犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていたことから。

この日に7種類の野菜を入れたあつものを食べる習慣があり
日本に伝わって七種粥となった。

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ
スズナ、スズシロ。

邪気を払い万病を除くものとして食べる。
呪術的な意味ばかりでなく、痛飲した正月の腹休めにも実際なるとか。

春の七種(七草)のことを
若菜とも。

   君がため 春の野に出でて 若菜摘む

           わが衣手に 雪は降りつつ

                       光孝天皇

これは3月はじめころの歌かと思いきや
正月の歌なのですね。

というわけで、君(ブログの読者)がため、春の野に出でて
若菜を撮ろうとしましたが、意外に見つからず。

風邪をひいているためセリのある沢まではムリとしても
ナズナくらいはあるだとうとタカをくくっていたのですが。

しばらくして畑でスズシロ(ダイコン)を見つけましたが
あいにく畑守のおじさんが。畑守は見ずや…と断念。

ようやく見つけたのが
ゴギョウ(ハハコグサ)。

冬枯れのせいかすこし元気がないですが
邪気を払い万病を除いてくださいまし(せめてこの風邪なりと)。

0 件のコメント:

コメントを投稿