2011年1月28日金曜日

 「ソーシャル・ネットワーク」



 フェイスブック(Facebook)の創始者M・ザッカーバーグが
 サービスを立ちあげ、それに関わった友人らと知的所有権
 の帰属をめぐり法的に争うさまを描いた映画。

 若者の交友ツールとあまく見ていたら
 最近はフェイスブックのことを聞かない日がないくらい。

 5億人超という莫大なソーシャル・ネットワークを形成し
 チュニジアの政変やエジプトのデモのツールでもあるらしい。

 人間に性欲がなければインター・ネットがいまほど普及しなかった
 という説を聞いたことがありますが、フェイスブックも
 人間の根源的な欲求をうまく刺激して普及しているのでしょう。

 フェイスブック立ちあげのきっかけは
 冒頭、エリカ(注:日本のエリカさまとは別人)と口論になり
 「アンタがモテないのは性格がサイテーだからよ」と振られたこと。

 映画の終盤、ザッカーバーグは知的所有権闘争にも勝利し
 莫大な富を手にするも、友人・知人をつぎつぎに失い孤独…。

 ソーシャル・ネットワークづくりに非常に有効なツールの開発者が
 ソーシャル・ネットワークを失い、絶対的な孤独のなかでエンド。

 映画の題名が、ずばり「フェイスブック」ではなく
 「ソーシャル・ネットワーク」なのはこの皮肉を示唆するもの
 でしょうか?

 人間の幸福とはなにか?
 考えさせられるところです。

 いまのところフェイスブック関連の事件はありませんが
 ミクシィ(mixi)の仲間うちでの不倫事件というのはありました。

 相手方は不倫の事実を否認していましたが
 他のメンバーのブログを分析することにより
 証言の矛盾を突き、アリバイを崩すことができました。

 コミュニケーションを円滑に、あるいは、深くするために
 互いのプライバシー情報をオープンにしていく以上
 ときに自分の首をしめる諸刃の剣にもなりうるわけです。

 フェイスブックのアイデアの一部を提供し、知的所有権を争ったのは
 ハーバード大学ボート部に所属するウィンクルボス兄弟ら。

 頭もよくてボートも漕げるという人たちは太平洋の東西を問わず
 いるんですねぇ。
 

2 件のコメント:

  1. 僭越ながら、我が東大ボート部の中にも「とんでもない秀才」がおります。と言っても1000人に1人位ですし(因みに1学年で30名程度ですから30年に1人くらいという意味です)、とても映画になるような人物はおりませんが。
    この映画、ボート関係者の中でもちょっとした話題です。

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  2. 小林さんにはいつも無給でコメンテーターをしていただいているので、ヨイショのつもりがうまくかわされました。
    ボート関係者のみなさんはフェイス・ブックを介しないでも
    フレンド・シップがあるからいいですねぇ。

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