「漫画がすきなの?」
一緒に入った本屋の漫画コーナーで、少し歩調をゆるめた私に薫は聞いた。
「ううん、たまに読むていど」
さりげなく売場から離れた私の後を、薫は急いで追ってくる。薫は私の動作や視線にとても敏感だ。それだけ私のことを気にかけているということだろう。だがそれが恋のなせるわざなのだとしたら、恋とはなんと鬱陶しく中途半端なのか。どうせなら私が漫画を好きで、しかしそのことに触れてほしくないと思っていることまで察してくれればいいものを。
(三浦しをん「秘密の花園」より那由多)
結婚してからしょっちゅう女をつくっては家出を繰り返し、生活費もわたさない夫に対する離婚訴訟を引き受けました。
よろこんで離婚に応じてくれると思いきや、家出には理由があるとして争われました。
うーん、いつものことながら男女のあいだがらは分かりません。
やま
男女のことだけは解りませんよね^^。
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