2010年9月15日水曜日

 菅直人首相、続投



 長かった民主党代表選は菅直人さんが制し、続投することに。つまり、内閣総理大臣(首相)も続けることになりました。

 このように政党の代表者と首相の地位が連動しているのは議院内閣制だから。
 議院内閣制は、権力分立の要請にもとづいて、行政権と立法権をいちおう分離したのちに、民主主義の要請にもとづいて、行政権を民主的にコントロールするために設けられる制度です。

 日本国憲法は、内閣総理大臣を国会が指名すること(67条)、内閣総理大臣及び他の国務大臣の過半数は国会議員であること(67、68条)、内閣は国会に対して連帯して責任を負うこと(66条3項)、内閣は衆議院の信任を必要とすること(69条、70条、71条)などを定め、議院内閣制を採用しています。
 
 内閣を支持する政党が強力な多数党のときは、内閣も強力で安定したものとなりますが、そうでなければ、強力な政治が望み得なくなるおそれがあります。
 にもかかわらず、多くの国で採用されているのは、長所が短所を補って余りあるとみなされるから(以上、清宮四郎・憲法Ⅰ)。

 参議院や民主党内の状況などを踏まえれば、菅首相が強いリーダーシップを発揮するのは重きを負うて遠き道を行くがごときことでしょう。しかし、課題も山積。薬害エイズ事件、ハンセン病事件、薬害肝炎事件のときに患者側に立って支援してくれたように、官僚にひきずられないで国民目線に立った政策実現を期待したいと思います。

 以下、250年以上の長期政権の基盤をつくった徳川家康の語録から参考になりそうなものを。

 
 人の一生は重きを負うて遠き道を行くがごとし、急ぐべからず。

 堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え(イラ菅じゃダメ)。

 最も多くの人間を喜ばせたものが、最も大きく栄える。

 
 うーん、さすが。
 

                                         やま 

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