2017年12月13日水曜日
小倉山,小倉百人一首と藤原定家
(嵯峨野・常寂光寺の紅葉)
嵯峨野の紅葉狩りのクライマックスは,やはり小倉山でしょう。
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば
今ひとたびの みゆき待たなむ
貞信公
という,あの絢爛豪華な歌にでてくる小倉山です。貞信公というのは藤原忠平。われわれ太宰府の人間にとっては菅原道真の政敵として有名な時平の弟です。
小倉山は,小倉百人一首でも有名です。藤原定家が小倉山の小倉山荘で百首を選んだので,小倉百人一首です。
甘味で有名な小倉あんも,小倉山あたりでとれた大納言という種類の小豆がおいしいことから名づけられたようです。
小倉山の山麓には,常寂光寺と二尊院という2寺があり,いずれ劣らぬ紅葉の名所です。そこでいただく甘味とお抹茶は最高です。
2017年12月11日月曜日
『嵯峨日記』筑紫野市の弁護士の日記
(京都嵯峨野・落柿舎)
嵯峨野を散策したとき,もちろん落柿舎もおとずれた。松尾芭蕉の弟子・向井去来の別荘として使用されていた草庵である。
芭蕉の作品に『嵯峨日記』がある。彼が落柿舎に滞在したときの日記である。彼が残した唯一の日記である。1691年の4月18日から5月4日まで,わずか17日間の日記である。事務所のブログも断続的に書き継いできた。こんかいは1年8月もの長き沈黙を超えて更新中であある。長さだけは芭蕉に負けていない。
前回『平家物語』を読破したことを書いた。平家を読もうと思ったきっかけは,芭蕉の『おくの細道』である。日本百名山をめぐり登るうち,羽黒山,月山,湯殿山の出羽三山に登る機会があった。その際,『おくの細道』を読んだら,実におもしろかった。それ以来,同書にはまったのだが,ちゃんと理解するには平家を読まないとと思い,平家に挑戦した。平家を理解すると,やはり『おくの細道』の理解も格段に深まったように思う。
現在,『源氏物語』に挑戦中である。芭蕉が落柿舎に持ち込んだ書籍のなかに源氏もあった。そう日記に書いてある。源氏を読破し,芭蕉のような味わいのある日記が書けるようになりたいものだ。
2017年11月30日木曜日
京都・嵯峨野の紅葉(2)筑紫野市の弁護士の旅
(大覚寺・大沢池)
二尊院をあとにして,祇王寺,滝口寺へ。いずれも平家物語ゆかりの寺。いずれも恋のもつれを仏道にすがって救済される話。いまなら弁護士に相談して裁判所で決着をつける事案でも,むかしは祈るしかなかったんでしょうね。
そろそろ残り時間が気になるけれど,祇王寺で大覚寺との共通券を買ってしまったので(200円おとく),なんとか大覚寺までは行かねば。でも京のお寺の店じまいは早い,この共通券はライトアップには使えないらしいし。
それでも途中,宝筺院と清涼寺(釈迦堂)に寄りました。2つの寺院はお隣どうしなので,ついでに立ち寄れます。宝筺院は,高校の同級生が2日前に行ってよかったと報告があったので行ってみました。嵯峨野の人力車さんたちも顧客を連れていく穴場スポットのよう。はじめて行きましたが,見事な紅葉でした。
さいきんちょっとお能に興味をもっているので謡曲「百万」,「融」の舞台になっている清涼寺には是非寄ろうと思っていました。残念ながら,境内には「百万」関連の史跡はなかったように思います。が,源融のお墓はありましたので,拝ませてもらいました。彼は源氏物語の光源氏のモデルとされており,河原左大臣として百人一首に「陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆえに 乱れそめにし われならなくに」の歌がとられています。むろん,三国伝来の釈迦像,阿弥陀如来の両国宝も参拝さあせてもらいました。
そしてようやく大覚寺。門外不出といわれる嵯峨菊がたくさん咲き誇っていました。広大な堂内をめぐるうちに日も傾き,大沢池がいいかんじに黄昏れていました。
いざ,龍の背に乗って,あらたな旅に出ましょうか。
2017年11月29日水曜日
京都・嵯峨野の紅葉(1)筑紫野市の弁護士の旅
(嵯峨野,常寂光寺の紅葉)
京都嵯峨野を散策し,紅葉を嘆賞してきました。
阪急嵐山駅でおり,まずは,桂川べりを散策。嵐山を借景に結婚式の前撮り(2組)がおこなわれていて,幸せのおすそわけをもらいました。
大堰川沿いに亀山に登ったあと,はじめて宝厳院をたずねました。阪急桂駅に貼ってあったポスターがきれいだったので。同院は天竜寺の塔頭なのですが,獅子吼の庭や紅葉のトンネルは本寺より見応えがありました。
人,人,人でにぎわう天竜寺,竹林,野宮参詣のあと,昼食は「あだし野」で湯豆腐。鋭気をやしないました。
すこし戻って,落柿舎をたずねたのち,常寂光寺,二尊院へ。小倉山の山麓にある2寺は,どちらも藤原定家の小倉山荘「時雨亭」があったとされています。
二尊院ファンには叱られるかもしれませんが,この日の紅葉の見事さからいえば,常寂光寺に軍配をあげざるをえませんでした。すばらしい紅葉,また来年も来たいものです。
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば
今ひとたびの みゆき待たなむ
貞信公
(つづく)
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