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2022年6月24日金曜日

ネムの花

 


 この時期雨のなか、福岡市内の街路樹にネムの花が咲く。花を見ると、おくのほそ道・象潟の段を思い浮かべる。そして美女のおもかげに魅かれて鳥海山に登りたくなる。

江山水陸の風光数をつくして、いま象潟に方寸を責む。酒田の湊より東北の方、山を越え、磯を伝ひ、いさごをふみてその際十里、日影ややかたぶくころ、汐風真砂を吹き上げ、雨朦朧として鳥海の山かくる。闇中に模索して「雨もまた奇なり」と・・風景一眼の中に尽きて、南に鳥海、天をささえ、その陰うつりて江にあり・・俤松島にかよひて、また異なり。松島は笑ふがごとく、象潟はうらむがごとし。寂しさに悲しみをくはえて、地勢魂をなやますに似たり。

 象潟や雨に西施がねぶの花


2017年12月11日月曜日

『嵯峨日記』筑紫野市の弁護士の日記


          (京都嵯峨野・落柿舎)

 嵯峨野を散策したとき,もちろん落柿舎もおとずれた。松尾芭蕉の弟子・向井去来の別荘として使用されていた草庵である。

 芭蕉の作品に『嵯峨日記』がある。彼が落柿舎に滞在したときの日記である。彼が残した唯一の日記である。1691年の4月18日から5月4日まで,わずか17日間の日記である。事務所のブログも断続的に書き継いできた。こんかいは1年8月もの長き沈黙を超えて更新中であある。長さだけは芭蕉に負けていない。

 前回『平家物語』を読破したことを書いた。平家を読もうと思ったきっかけは,芭蕉の『おくの細道』である。日本百名山をめぐり登るうち,羽黒山,月山,湯殿山の出羽三山に登る機会があった。その際,『おくの細道』を読んだら,実におもしろかった。それ以来,同書にはまったのだが,ちゃんと理解するには平家を読まないとと思い,平家に挑戦した。平家を理解すると,やはり『おくの細道』の理解も格段に深まったように思う。

 現在,『源氏物語』に挑戦中である。芭蕉が落柿舎に持ち込んだ書籍のなかに源氏もあった。そう日記に書いてある。源氏を読破し,芭蕉のような味わいのある日記が書けるようになりたいものだ。

2013年3月12日火曜日

はてな?





なんの花か
分かります?

こうしてみると
あれ?と思いますよね。

ナズナ(薺)
はてな?→ナズナです。

別名,ぺんぺん草
または,三味線草。

ナズナの名は、夏になると枯れることから
=夏無(なつな)から。

あるいは、撫でたいほど可愛い花
=撫菜(なでな)からなど。

別名のぺんぺんは,お尻ぺんぺんではなく
三味線の音から。

あるいは,実の形が
三味線のばちに似ていることから。


ぺんぺん草は,実をすこしむいて
振ると,ぺんぺんと音がしますよね。

子どものころ
よくやりました。

名前の由来は
その音かと思っていました。

子どもたちに
そのことを伝えられていませんね。


学名のCapsella bursa-pastorisは
羊買いの財布のようなナズナの仲間。

羊飼いの財布は
実の形から。

カプセラは
ラテン語の小箱から。

春の野の身近な花だけに
由来も諸説あるようで。


どこにでも生えるので
比喩につかわれます。

ぺんぺん草が生える
というのは荒れた状態。

さらに進むと,ぺんぺん草も生えない状態に。
なにも残っていないという意味。

ケチで有名な○○が通ったあとは
ぺんぺん草も生えない。などとつかいます。


アブラナの仲間で
春の七草のひとつ。

食べられます。
かつては冬季の貴重な野菜であったらしい。


花言葉は,あなたにすべてを捧げます
あるいは,あなたにすべてをお任せします。

この春,かれし,かのじょにナズナをもらったら
ぜったいにスルーしないように!


  よく見れば なづな花咲く 垣根かな
                      松尾芭蕉