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2012年2月9日木曜日

『ビブリア古書堂の事件手帖』



 「宝満山は婚活パワースポットだった!」シリーズを
 書きながらも、何冊か本を読んだので、簡単紹介。

 まずは読みやすさから三上延さんの
 『ビブリア古書堂の事件手帖』(メディアワークス文庫)

 ミステリのうち
 アームチェア・デティクティブものです。

 つまり、名探偵ホームズにあたる人は
 何らかの事情でアームチェアから動けません。

 ジェフリー・ディーヴァーの
 『ボーン・コレクター』などが典型です。

 脊椎不随となったリンカーン(D・ワシントン)がベッドにいながら
 相棒とぶつかり・協力しながら事件を解決していきます。

 このホームズにあたるのが
 本好きで博識でくだんの古書店を経営する篠川栞子さん。

 もちろん美人で○○(セクハラといわれそうで、書けません)。
 男性読者としてはついつい肩入れしてしまいます。

 名探偵ホームズもそうですが、主役が寝ていて動けないとなると
 動ける相棒(狂言回し)のワトソン君が是非とも必要です。

 それがひよんなことで店を手伝うようになった
 俺こと五浦大輔くん。

 古書で「だいすけ」。なんかひっかかりません?
 このブログでも最近紹介した本と関係しています。

 舞台は北鎌倉
 古書に北鎌倉ですから、それだけでももう満足。

 というわけにもいかないので
 さわりをもうすこし。

 ミステリというからには謎があるわけですが
 それは古書の来歴に関するものなんですね。

 古書の書き込みや蔵書印などから
 推理を展開して謎を解いていく。

 問題となる古書のラインナップは
 つぎのとおり。

 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波文庫)
 小山清『落ち穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)

 ウ”ィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
 太宰治『晩年』(砂子屋書房)

 しぶいですね。
 正直いって、私はどれも読んだことがありません。

 でも大丈夫
 読んだことがなくても読みたくなりますから。

 それぞれが独立した4話の短編集になってますから
 とても読みやすいです。

 ためしに読んでみて下さい。

2012年2月3日金曜日

役の行者 by.山歩きの好きな福岡の弁護士



 きょうは節分ですね。
 節分とは、季節を分けること。

 つまり、季節の始まりの日の前日のこと。
 つまり、明日は、立春です(なので、雪よ、やめ!)。

 季節の変わり目には邪気(鬼)が生じるんですね。
 (たしかに、風邪をひきやすい)

 それを追い払うために
 悪霊ばらいの行事が必要なわけです。

 ふつうは豆まきですね。
 「鬼はそと!福はうち!」

 鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払います。
 なぜなら、マメ=魔滅だから(あはは)。

 でも福岡県の太宰府市や筑紫野市あたりは
 ほんとうなら豆まきはしなくてもいいくらいです。

 なぜならまず
 フクオカケン=「福多かけん」だから(あはは)。

 それからさらに太宰府市や筑紫野市は
 北東の方角を竈戸神社が守っているから。

 鬼は北東=丑虎(うしとら)の方角からやってくるんですね。
 だから、鬼は牛の角をもち、虎のパンツをはいています(あはは)。

 ほんとうですよ!京都と比叡山・延暦寺の関係もおなじ。
 大宰府(都府楼)もこれにならったわけです。

 延暦寺をつくった伝教大師・最澄も
 唐にわたる前に、宝満山で修行をしています。

 中宮跡から男道をいくと、すぐ左手に羅漢道がわかれ
 そこをいくと、伝教大師が修行した窟があります。

 というわけで、霊験あらたか。
 ですが、念のため、豆まきをすることまでは止めません。

 さて、宝満山は「婚活パワースポットだった!」シリーズも
 きょうで、いよいよ最終回。

 中宮跡から石段方向へくだらないで
 ちょっと左手にいくと行者道があります。

 行者道をくだると鳥越(鳥追)峠に出ます。
 そこをまっすぐに登りかえすと、愛嶽山(おたけさん。432m)。

 愛嶽神社の祠があって、左手(向かって右)に
 役行者(えんのぎょうじゃ)の石像が写真のとおり。 

 本名は役小角(えんのおづの)。
 飛鳥時代から奈良時代に実在した呪術者。

 修験道の開祖。葛城山・金剛山、熊野・大峰山などで山岳修行を重ね
 吉野(金峯)山で金剛蔵王大権現を感得しました。

 平安時代から、山岳信仰・修験道が人気となり
 役行者と呼ばれるようになりました。

 八犬伝にも登場するなど
 伝説的なパワーを発揮します。

 役≒縁なので
 彼も婚活・婚後パワーを授けてくれることでしょう。

 ちなみに、わが事務所では、私の担当事務局になると
 結婚か出産かのご利益があるという伝説があります。

 これまで担当になった事務局は担当期間中に
 ほぼみな結婚か妊娠をしました。 

 おそらく私が宝満山に登ることによって
 宝満山のパワーをなにがしか持ち帰っているためでしょう。

 4月から異動があるのですが
 どうやらその期待もあるようです。
 
 かくてまた
 宝満山に登らねば!(うふふ)

              ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

2012年1月30日月曜日

タマヨリヒメの宝満山 by.山歩きの好きな福岡の弁護士



 (馬蹄石)

 巨岩・奇岩があちこちに屹立し、大地のパワーから
 神の依り代であった霊山・宝満山。

 その婚活パワーをさらに高めたのが
 タマヨリヒメ(玉依姫)。

 ここにはもと地主の神さま「大田明神」さんがおられたようですが
 よりハイヤーなパワーに場所を譲られたもよう。

 天武天皇の時代、法相宗の心蓮上人という人がいて
 宝満山中で修行していました。この人が宝満山の開山。

 白鳳2(651)年2月10日辰の刻
 山や谷が鳴り震動しました。

 心蓮証人が写真の場所までくると
 天の華が飛んで芳香がします。

 すると貴婦人があらわれ「わたくしは玉依姫。
 民をまもり、国を安らかにするために、ながらくここにいます。」

 そういうや、たちまち金剛神に変身して
 手に錫杖、10神をしたがえ、9頭の龍馬にのって飛び行きました。

 そのとき龍馬の蹄の跡が残りました。
 それがこの写真の馬蹄石。山頂のほんの手前にあります。

 かくてこの石の上には馬の蹄のような窪みがあるとされます
 が、すこしわかりにくい。

 また石には「玉姫降神すれば則ち山谷鳴て震動す。
 心連座に登れば則ち天華飛んで繽紛たり 仙崖」と書いてあります。

 仙崖さんは博多・聖福寺の住職。聖福寺は栄西がひらいた禅寺ですから
 神仏習合時代のこととはいえ、宗派を超えてまことにおおらか。

 心蓮上人はこの事件を報告
 天皇の宣下によって山頂に社殿を建立しました。

 こうして宝満山と竈戸神社には
 玉依姫がおわします。

 玉=霊・魂ですから
 玉依姫は霊・魂が依る姫。

 宝満山=御笠山は自然物である山が神の依り代でしたが
 人である巫女さんが依り代になったわけです。

 アニミズムの時代から
 シャーマニズムの時代へ。

 古来、女性は太陽である!
 豊穣や多産のシンボルと考えられてきました。

 そういうパワーが神の姿としてイメージされたのが
 玉依姫なのだとか。なるほど。

 玉依姫としてよく知られているのが
 山幸彦・海幸彦の話に登場する海神の娘。

 この神話からは
 子孫繁栄のパワーを強く感じることができます。

 このようなベースからさらに
 霊・魂=心。すなわち「心が寄り添う神さま」に。

 こうして
 縁むすびのパワーを発揮されるわけです。

              ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

2012年1月27日金曜日

霊山・宝満山 by.山歩きの好きな福岡の弁護士



 (宝満山頂に屹立する巨岩・礼拝岩。合掌しているよう)

 宝満山が婚活パワースポットなわけは
 多層的。

 いまは竈戸神社という神社神道なわけですが
 そのベースには多くの信仰が。

 もっとも基層にあるのが
 霊山としての信仰でしょう。

 宝満山はほぼ全山
 花崗岩のかたまり。花崗岩だらけ。

 おおくの奇岩、巨石や岩窟、絶壁があり
 おのずと自然にたいする畏敬の気持ちがわいてきます(自然崇拝)。

 宝満山の古名、別名は御笠山。
 御笠川とか御笠地区という場合の御笠ですね。

 御は敬語、笠は神の依代(よりしろ)の意味。
 上代から神も降臨したくなる山(神奈備)なわけです。

 パワースポットは
 大地の力(気)がみなぎる場所(荒俣宏)。

 巨岩が屹立する山頂にたつと、大地の力がみなぎり
 つられて自分たちの気力もパワーアップするのが感じられます。

 みなさんの婚活力も
 きっとパワーアップすることでしょう。

                  ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

2012年1月26日木曜日

竈戸神社・上宮 by.山歩きの好きな福岡の弁護士



 再会の木や愛敬の岩は宝満山の山頂のほうにもあるんやね~
 と思った人がいたら、その逆。

 山頂付近にあった再会の木や愛敬の岩を
 いわば勧請したものが麓の竈門神社にある木と岩です。

 そもそも竈門神社も、麓にあるのは下宮で
 山頂に上宮があります。

 これまで竈門神社(下宮)にはなんども参っているのに
 いまだに彼氏・彼女ができん!という人もいるでしょう。

 そういう人は一度、宝満山にのぼって
 上宮にお願いしてみてください。

 徒然草に「仁和寺にある法師」というのがありますが
 アレみたいなものです。

  仁和寺に、ある法師、年寄るまで、石清水を拝まざりければ
  心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。

  極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。
  さて、かたへの人にあひて

  「年ごろ思ひつること、果し侍りぬ。
  聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。

  そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど
  神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。

  すこしのことにも、先達はあらまほしき事なり。

 仁和寺のお坊さんが石清水八幡宮をはじめてひとり詣でにでかけた際に
 麓の極楽寺などを拝んだだけで、山上にある本体を見損ねたという残念な話。

 中学生のときに暗記したものです。
 え、「徒然草」知らない?

 大丈夫。いまNHK・eテレの「100分 de 名著」
 シリーズでやってます。ご覧ください。

 え、上宮にもしょっちゅうお願いしているけれども
 彼氏・彼女ができない?

 そのワケは
 こうです。

 じつは竈戸神社は三位一体ならぬ
 三社一体の神社なのです。

 7合目から8合目にむかう途中(芭蕉句碑のちょっと上)に
 中宮跡があります。

 そのむかし竈戸神社は
 この中宮と、上宮、下宮の3つで三社一体。

 中宮は明治時代・廃仏毀釈の嵐のなか破壊され
 いまはもう残っていません。夏草や坊さんたちが夢の跡…。

 というわけで、下宮にくわえて上宮に参っても
 彼氏・彼女ができないということがあるのかも。

 宝満山の婚活スポットとしてのパワーも
 完璧ではないんですねぇ…。残念!

                 ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

2011年10月4日火曜日

 百日絶食の碑~宝満山の碑~



 筑紫野市の吉木集落を抜け
 本道寺のバス停から左折

 しばらく道なりに登っていくと
 シラハケ尾根、提谷新道の登り口があります。

 提谷新道のほうを登っていくと
 滝が連続して現れ、興趣があります。

 しばらくいくと
 ふたたびシラハケ尾根コースと合流します。

 そこにあるのが
 百日絶食記念碑。

 宝満山は明治初期の廃仏毀釈までは
 修験道がさかん、いろいろな修行がおこなわれたのでしょう。

 ただこの石碑は昭和5年とあるので
 廃仏毀釈以後のものです。

 10日絶食でも死にそうなので
 いかなる精神力のなせる技だったのでしょうか。

 ダイエットをする人には
 お奨めのパワースポットでしょう。
 
 人間の予備能の大きさに驚嘆します。山小屋で2日ほど眠れなくとも
 人間そう簡単には死なないもんだとおまじないになります。

 登山グループの山ガールは、山道具ショップで
 道具をついつい買いすぎ、金欠状態で100日絶食が必要だとか。
 
 順序が逆。あまた商品を前にしても買いすぎないよう
 まず山で精神修養することが先でしょう。