部活のランニングコース、いつもは教養部から南へ向けて走っていた。しかしいつもおなじだと飽きがくると思われたのか、ときどき北へ向かって走ることもあった。北には大濠公園がある。
きょうはそちらへ散歩してみよう。
学生時代は右手のほうに小さな本屋があった。ちいさな本屋であるのに、やはり学生街、井上究一郎訳の『失われた時を求めて』全10巻セット(単行本の)を売っていた。たしか1万7000円くらいだったか。
六本松駅前交差点。北から南を望む。左手が科学館、中央が裁判所、右手がJRマンションである。
おなじく六本松駅前交差点。南から北を望む。右手が天神、博多駅方面である。
この細い路は草香江1114号線というらしい。六本松駅前交差点から大濠公園まで一本道である。
市道博多駅草ヶ江線を渡ったところ。 草香江といってみたり草ヶ江といってみたり、表記がややこしい。
文学部だがおなじ部活のIからあおられて、あやうく買いそうになった。買っていたら、2か月くらい山に登れない窮乏生活を強いられただろう。
その本屋もいまはもうない。まるであべ静江かガロの歌の歌詞のようだ。
国体道路をわたる。こんなとこも国体道路とは知らなかった。
大濠公園だ。平日の昼間だというのに、何人もの人々が走っている。
六本松1106号線というのを渡る。1114号線だとか1106号線だとか名付けなければならないほど路がたくさんあるとも思えないのだが。管理の都合なのだろう。
国体道路をわたる。こんなとこも国体道路とは知らなかった。
国体道路を渡る。きょうもきょうとて、左手の土地を開発している。街の風景がどんどん変わっていく。
しばらくして大濠公園がみえてきた。もうすこしだ。
大濠公園だ。平日の昼間だというのに、何人もの人々が走っている。
当時、われわれは5周とか10周とか走っていた。大濠公園は1周2キロメートルであるから、10キロメートルとか20キロメートルになる。ゆるゆると走っていたのだが、20キロメートルだとハーフマラソンの距離に匹敵する。
部活では福岡市内の大学(西南、福大、福工大、女学院、筑女、福女短など)との親善交流会もやっていた。ここでは他の大学のメンバーと組んでリレー大会をしたのが思い出である。
誰が一番はじめを走るかでモメた。一番はじめは順位が明瞭なので、みなイヤなのだ。先輩の指示で走ることになった。意外なことに結果はまずまずで、面目をほどこすことができた(うちの大学、走りは遅いだろうという大方の予想を裏切ることができたので)。
その日はアルバイトを入れてしまっていたので、懇親会は欠席。それだけが心残りである。










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