2025年5月9日金曜日

龍谷ミュージアム、西本願寺、樂美術館、先斗町@京都一周トレイル東山コース(10)

 

 京都一周トレイル東山コースの2日目の行事としては、銀閣寺前で中締め。いったん解散して、それぞれの希望するところへ。

 あとで聞いたところでは、①銀閣寺拝観→京セラ美術館「モネ展」、②法然院→南禅寺→京セラ美術館、③京大時代の部活練習場など旧跡めぐりをそれぞれ楽しんだようだ。

 自分はまずバスで京都駅に戻り、そこから歩いて龍谷ミュージアムに向かった。ミュージアムは龍谷大学が運営している仏教総合博物館。ここも例のフランス人が薦める美術館である。いちど行こうとしたが休刊日だった。きょうはOK。

 企画展は「大谷探検隊 吉川小一郎展」。明治時代の後期、西本願寺が仏教の伝播をさぐるべく西域に派遣したのが大谷探検隊。当時の熱情と情熱が伝わってくる。

 https://museum.ryukoku.ac.jp/

 常設展は仏教の誕生と伝来、日本における各宗派の発展に関する展示だった。


 仏教美術を学んだあとは西本願寺を参拝。ミュージアムとは堀川通をはさんだ向こう側にある。御影堂内ではなにやら行事が行われていた。



 国宝「唐門」。極彩色の彫刻で飾られている。一日中眺めていてもあきない「日暮らし門」。


 唐門を一日中眺めているわけにもいかないので、切り上げて堀川通をバスで北へ。堀川中立売で下車。堀川では車椅子のご老人が憩っておられた。


 つぎのお目当ては樂美術館。初代からの楽焼茶碗等を鑑賞できる美術館。楽焼は一楽二萩三唐津の筆頭。ここは2度目の訪問である。

 日本人2割、インバウンド8割。インバウンドの観光コースに組み込まれているようで、いかがなものかという雰囲気であった。 

 なお、この日、京都国立博物館では、万博にあわせた企画「日本、美のるつぼ」特別展の初日。こちらも行きたかったが、初日ゆえの人出を敬遠した。

 怪鳥会のメンバーはこのあと鴨川べりに再集結して、先斗町での夕食を堪能した。

2025年5月8日木曜日

如意ヶ嶽・大文字山@京都一周トレイル東山コース(9)

 

 花の道を行くと如意ヶ嶽に着いた。472m。東山36峰の11番目。

 そこからひとくだりすると、大文字山。465.4m。如意ヶ嶽の西側の支峰。怪鳥会メンバーには京大出身者が2人。うち1人は合気道部、部活の訓練でこの山に駆け上がっていたとか。


 絶景である。左上の緑は御所。その手前を北南に長い緑は鴨川。御所の北東の緑地は下鴨神社。中央左上の緑地は吉田山である。

 大文字山は、文字どおり、京都五山送り火のうち「大文字」が灯される。手前にコンクリートの構造物がある。これが火床である。


 火床が並んでいる横を下る。このあたりは「大」の字の2画目の書き始めのあたりである。


 1画目の中央部を過ぎると、3画目の右はらいの部分になる。


 右はらいの部分をくだりきって下から見上げると、こんな感じ。


 千人塚。太平洋戦争中に掘ったところ多数の遺骨が出土した。1549年、足利義輝が京都奪還のための戦で三好長慶に敗れた際の戦死者らしい。


 大文字を下りきると、慈照寺銀閣寺前にでる。そこから西に進むと京大界隈である。振り返ると、大文字山の大の字が見える。2画目の上部から、1画目の中央点を経て、3画目のはらい終わりまで下りてきたことになる。

 2画目のはらいに沿って下りたほうが近道だった気がする。合気道部のメンバーはいつもこの山を駆け上っていたのであるから覚えていてもよさそうなものであるが、コースの詳細を覚えていないらしい。30年前のことであるから。

 人のことは責められない。自分も教養部時代、毎日のように南公園の階段を駆け上っていたのであるが、いまやどのコースをたどっていたのか思い出せないのであるから。

2025年5月7日水曜日

花の道@京都一周トレイル東山コース(8)

 











 日向大神宮から如意ヶ嶽にかけては花の道だった。シデコブシ、ミツバツツジ、ヤブツバキ。なかでもミツバツツジがたくさん。花言葉は節度なのだが。

 そうしたなか、尾根尾根、谷谷ごとに、ちがうウグイスが鳴いていた。京都のウグイスのは1000年前から都人にめでられてきたゆえか、どこか雅びなひびきだった。

2025年5月2日金曜日

蹴上乗船下船場、日向大神宮@京都一周トレイル東山コース(7)

 

 2日目。各自が宿泊しているホテルから蹴上駅に集合。

 駅から琵琶湖方面に数分、左手に日向大神宮の鳥居をくぐれば大神宮橋。橋上から琵琶湖側をみる。右手に、琵琶湖疎水の蹴上乗船下船場・旧御所水道ポンプ室。琵琶湖からここまで、びわ湖疏水船に乗船することができる。

https://biwakososui.kyoto.travel/midokoro/



 橋上から南禅寺側を見る。右手に台車が見えている。琵琶湖からやってきた船は台車に乗せてインクラインで南禅寺船溜まで降ろすことになる。


 日向大神宮の参道をのぼる。花がきれいに植えられている。ヤエヤマブキ。

 ヤエヤマブキは実をつけない。江戸城を築いた太田道灌の山吹の逸話のとおり。道灌が狩りにでかけたところ雨に遭った。農家で簑を借りようとしたところ、娘がさしだしたのがヤエヤマブキ。

 七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだに無きぞ悲しき


 シャガ。シャガも種子が発生しない。そのため日本中のシャガはおなじクローンである。四王寺山のふもとにたくさん咲いているが、人為的な植栽による。


 参道を登りきると広場。まずは厳島神社。新緑が美しい。


 枝垂れ桜も終わりかけ。でも美しい。


 階段をのぼると日向大神宮。京の伊勢と称せられるだけあって、作りが同じだ。


 落花してもなお美しい。京セラ美術館ではモネ展をやっていたが、ここでもコラボな感じ。


 これがあの天の岩戸だそうな。天照大神も、こんな狭い場所だと長居はしたくなかったでしょうね。