2015年12月10日木曜日
離婚事件イロハ
離婚事件の相談に親御さんがこられること
これけっこうあります。
親御さんの年齢はどうも
60歳は越えているかな。
子どもの年齢をおききすると
案の定,40歳過ぎ。
たとえ20歳前でも
結婚すれば成人とみなされます(民法753条)。
さて,どうしたものか・・・
夫婦3組に1組は離婚しているので
離婚相談はすくなくない。
3人で酒を飲みにいけば
1人は離婚経験者です。
それでも家庭裁判所の手を経た離婚は
1割にみたないらしい(司法統計)。
9割の夫婦はじぶんたちで協議して,つまり
裁判所の手をかりないで離婚しているわけです。
じぶんたちの手におえないときに
他者に相談したり,手をかしてもらうことになる。
その際,親に相談する人とそうでない人にわかれ
前者のなかから,親が相談にこられるわけです。
そもそも調停や裁判は手術のようなもの
本人の了解なしにはおこなえません。
人を介した相談は事実とアドバイスの両面で
行き違いを生じがちです。
前提となる事実が異なれば
解決方針も異なります。
法的なアドバイスはいくつかの前提をおいています
前提をすっとばすと,違う話になってしまいます。
ふつうの会話でも生じがちなこうした齟齬は
法律相談ではさらにリスクがたかまります。
どっちみち家裁の調停には
親ははいれないことになっています。
もめごとの解決は本人の決断にかかっているので
関係者がおおくなると,いつまでも解決しないからです。
それに親がつきそっていると
どうしても自立を疑われてしまいます(離婚原因とも関係)。
そういう理由で,とりあえず親御さんの不安や悩みの相談にのるものの
あらためて本人に来てもらうことになります。
離婚することじたいが高度のストレスです
法律事務所のたかい敷居をまたぎたくない気持ちもわかります。
でも離婚も人生の一部なら
その解決も人生の一部です。
じぶんの人生ですから,じぶんで切り開くしかありません
やはりまず,じぶんで相談にこられてください。勇気をだして。
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