「バラエティー生活笑百科」や「行列のできる相談所」など
法律相談に関する番組がいくつか放送されています。
これらの番組をみていると
法律相談のイメージをつかみやすいでしょう。
でも,どちらの番組を主にみているかによって
法律相談のイメージにズレをしょうじるかもですね。
前者の番組をみている人は
正解はひとつと思いやすくなると思います。
後者の番組をみている人は
人によって正解が違うと思われるのではないでしょうか。
これは番組の作り方や
お題(問題)の選択とも関係しています。
正解が一つになりやすい問題を出して
一件落着を狙う予定調和な番組
議論がわかれそうな問題を出して
甲論乙駁を狙うダイナミックな番組
どちらかというと,実際の法律相談は
後者のダイナミックな感じでしょうか。
法律問題は法律家のあいだで
ほぼ意見が一致する問題があります。
他方,法律家のあいだでも
意見がわかれそうな問題もあります。
それでも政治家の議論とはちがい
見解の相違は比較的ちいさいです。
それでもやはり人間のすることだから
裁判官の個性により見解の相違が残ります。
最高裁まで3回も審理する制度は
そのような個性の存在を前提としているくらいです。
ときどき○○弁護士に相談したら
違うことを言われたと言われることがあります。
それは上記のような理由によります
算数の答えとはちがうところです。
神ならぬ人間のやることですから,正解は
実際に裁判をやってみるしかわかりません。
そんなときは「30年間の弁護士経験と知識に基づく判決予測なので
どちらの言うことを信用するかですね」と回答するようにしています。
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